痴漢冤罪

2013年8月10日 (土)

長崎市長の鬼気迫る「平和宣言」に拍手。それに引き換え、挨拶文使いまわしする違憲総理の恥ずかしさ&痴漢容疑で誤認逮捕。犯人見たわけでもなく、ましてや現場にもいなかった被害者の母親に「そのひとが犯人」って名指しされちゃかなわんなあ。

 昨日の長崎の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典における田上市長の「平和宣言」は鬼気迫るものがありました。レレレのシンゾーの原発維持・推進路線を批判し、「核不使用声明」への署名拒否についても糾弾してたからね。ようするに、口だけうまいこと言いやがってってことです。

 で、レレレのシンゾーの挨拶はというと、これが広島の式典の時とほぼ同じ。まあ、心のこもらない、官僚の作文みたいなもんでした。恥ずかしいね。挨拶文を使いまわすような誠意のカケラもない男が、平然とソーリの職につき、やりたい放題していることに、おそらく世界中が呆れてるんじゃないんでしょうか。

 というわけで、長崎市長の「平和宣言」全文を是非ご一読を。あわせて、6日の広島におけるオリバー・ストーン監督のスピーチもどうぞ。

長崎市長平和宣言〈全文〉 長崎原爆の日

オリバー・ストーン監督のスピーチ

 ところで、大阪でジョギング中の男性が痴漢容疑で誤認逮捕されたっていうんで、またぞろ警警察のふしだらさが批判されているんだが、それはもうごもっもとして、そのきっかけとなった被害にあった少女の母親の「そのひとが犯人」という一言があまり問題にされていないのはなんででしょう。

 このニュースをよく読んでみると、歩行中にスカートをまくられた少女が家に帰って母親に相談して現場に向かい、そこにジョギング中の男性を見つけ、少女が「似ている」ってんで母親がたまたま通りかかった警察官に「そのひとが犯人」って名指ししたってね。

 母親の言葉を鵜呑みにして即逮捕しちゃった警察官は軽率なんてものじゃないが、母親は実は犯人を見てもいないってんだから、これは虚偽による告発なんじゃないの。となれば、立派な犯罪でしょ。嫌味な言いかたすれば、このお母さんは嘘ついたことになるんだよね。警察も警察だけど、母親も母親だと思うんだけれど、そうした視点からの報道がないのって不思議ですね。

 

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2013年2月 1日 (金)

西武池袋線痴漢冤罪事件再審請求審開始&原発新設に腰を据えて取り組むそうだ・・・不埒な奴らだ。

 2005年に痴漢で逮捕され、指に難病を抱えているため痴漢行為は不可能という訴えにもかかわらず、最高裁で上告を棄却され収監された小林さんという方がいるのだが、その後どうしただろうと心配してたら、去年の1月に仮釈放され、昨日から再審請求審が始まったそうだ。よかった。この事件は、小林さんを犯人として取り押さえた乗客がいるんだが、被害者とともに実は顔を見ていたわけではない。確か、着ていたコートがよく似ているとかいうのが理由だったと思うのだが、実際はまるで違うデザインのコートだったという目撃証言もあったりして、事件発生当初から冤罪の疑いが濃かっただけに、再審の道が開かれることを心から祈りたい。

西武池袋線痴漢冤罪事件

 だらだら国会は、代表質問とは名ばかりの演説大会が繰り広げられている。で、昨日は、参議院の代表質問に答えて、腹痛シンゾーは、原発新設について「今後のエネルギーを巡る状況などを踏まえ、ある程度の時間をかけて腰を据えて検討したい」ってぬかしたってね。何言ってんだか。それを言うなら「脱原発へ向けて腰を据えて検討する」の間違いだろ、ったく。

 原発の新安全基準ていうのもなにやらおかしな雲行きになってきたようで、原子力規制委員会委員長の田中センセイなんか「全審査には時間がかかり、7月に事業者から申請が出てもすぐに(再稼働の)判断できない」てなことのたまっているんだが、場合によっては猶予期間を設けて、その間は再稼働容認するケースもありそうなことを匂わせてもいる。

・河北新報
原発の新安全基準/なし崩しの再稼働が心配だ

 なんにしたって、活断層について「約40万年前以降」って定義してたのを、結局は「13~12万年前以降」ってことに後退しちゃったことだけを見たって、どうにかして原発維持・推進にもっていきたいってのは明らかなんだよね。これを検討していた専門家チームの島崎センセイにいたっては、傍聴席からの反論に「議論の邪魔はやめてください」なんて上から目線でぬかしてたもん。「議論してないから言ってるんだ」って切り返されてたけど、まるで蛙の面になんとやらでした。ま、あのくらい厚顔でないと、原子力村の禄を食むことはできなんでしょう。

・東京新聞 TOKYO Web
消えた「40万年前」 規制委 活断層の定義後退

 最後に、柔道の暴力事件だけど、監督の記者会見を見ていたら、ああ、暴力ふるったという認識はないんだな、ってことがよくわかった。自身も叩かれたことがある、って言ってたけど、児童虐待する親が、実は自分も虐待にあっていたっていうのと同じなんだね。これはもう、監督個人の問題じゃないのは明白で、山下泰裕も言っているように「柔道界の体質」そのものってわけです。で、そんな実態をスポーツマスコミももちろん知っていたのだと思う。でも、書かなかった。こちらの方も、ちゃんと検証しないと、へたすると暴力隠蔽がより巧妙になって、そのうち死者が出るかもよ。

 去年のちょうど今頃、子供柔道を取材したことがあるのだけれど、その時は今日判決の内柴事件で揺れている時で、指導していた整骨師の青年が憂いていたのをよく覚えている。あの小さな町道場で柔道に励んでいた少年少女の心には、今回の暴力事件はどんな風に写っているのだろう・・・なんて、ちょっぴりセンチな冬の一日であった。 

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2011年11月16日 (水)

「怖いのは『心の汚染』」(たくきよしみつ氏「原発、警戒区域の隣で」より)

 女性巡査への痴漢現行犯で5月に逮捕された競艇選手に無罪判決が出た。なんでも、被害者とされる女性巡査は痴漢の検挙目的で捜査中だったというのだが、判決理由がなかなか味わいのあるもので関心しちまった。「男が約5メートル前から右手を上げて走ってきて体がすくんで反応できなかった」という女性巡査の証言に対して、「警察学校の訓練で護身術を身につけ、捜査中なのに何の反応もできなかったというのは不自然」と指摘したと産経ニュースは伝えている。さらに、「警察官として(逮捕後)に引き返せない状況になり、一部事実を曲げて証言していると疑うことも可能だ」と述べたってんだから、この裁判は粋だねえ。加害者とされた競艇選手が、「女性が怒っている感じだったので異常な人と思い、関わり合いにならないために逃げた」と証言しているということは、おそらく女性巡査は私服だったんだろうね。ということは、おとり捜査みたいなことをしていたんだろうか。その点はどうなっとるのか、野次馬根性丸出しの朝なのだった。

 ところで、ソフトバンクの孫君が、経団連の「エネルギー政策に関する第二次提言」における「原発再稼動」に机を叩いて抗議したってね。ま、パフォーマンスだなんだって揶揄する声がないでもないが、よくやった、とくろねこは支持したい。もちろん、孫君にだってそれなりの思惑があってのことなんだろうけど、経団連の中で狸オヤジ相手に声を荒げる経営者がいなけりゃ救われない。ミニ・ナベツネだなんて批判もされている清武球団代表の蛮勇だって、原発とプロ野球とじゃ天と地ほどの差があるとはいえ、これまでは影に日にナベツネ批判していたくせに、いざ勝負、となったら、「いやあ、これは読売内部の問題ですから」って腰引けちゃう江本某みたいなのに比べたら問題提起したという意味ではナンボかマシってもんです。そういえば、ヘビースモーカーの大谷君も、いつもニッコリ川村君も、国税関係では敏腕記者だった清武君が、裏も取らずに会見開いてナベツル批判するはずはない、なんてことを番組中に発言していたが、この話はひょっとしたら読売を揺さぶる事態になるかもね、と期待膨らむくろねこであった。

 話がそれちゃったけど、それたついでに、スポーツライターの玉木正之さんが横浜球団譲渡について、興味深い裏話を披露している。さすがに具体的には書かれていないが、どうやら中田元横浜市長の途中退任も絡んでいるとかで意味深なブログになっているので興味があったらどうぞ。

・タマキのナンヤラカンヤラ

 で、話を原発に戻せば、福島県川内村在住の作家・作曲家のたくきよしみつ氏が東京新聞夕刊で、「原発『警戒区域』の隣で」というタイトルで、2回にわたって原稿を寄せているのだが、「怖いのは『心の汚染』」と題された昨日の原稿では、原発マネーが人々の心を蝕んでいく現状が語られ、深くため息をつくばかりだった。是非、ご一読を。(画像をクリックすると拡大します)

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