「外国人訪問介護解禁」の前に、介護職の待遇改善に真剣に取り組むのが先なんじゃないか。
クラリオン蓮舫君の時にはさんざん騒ぎ立てたくせに、自民党議員の二重国籍にはなんと皆さんおやさしいこと。日本維新の会の馬場なんとかいう幹事長なんか「こういうミスのないように法整備に協力してほしい」なんて、クラリオン君にはあれほどいきり立ってたのにいつのまにかトーンダウン。ペテン総理にいたっては、3日の衆議院予算委員会で「基本的にわが党の議員は二重国籍ではない」っていってたくせに、とんだ大恥かいちゃいました。
・自民・小野田紀美氏の二重国籍 維新・馬場伸幸幹事長「安倍晋三首相は党内調査して答弁を」と苦言
そんなことより、外国人による訪問介護が解禁になるってね。早ければ来年度からだそうで、なんでも深刻な人手不足を解消するためだってんだが、なんでそれが外国人解禁につながるのかねえ。介護業界における人手不足というのは、ひとえに労働環境があまりにも劣悪というのが大きな要因であって、まずは賃金や労働時間をしっかりと整備することなんだよね。そうすれば、せっかく介護士の資格を持っているのに現場を離れざるを得なかったひとたちが戻ってくるだろうに、そうしたことはまったく意に返さずに外国人労働者云々なんてお手軽すぎるというものだ。
おそらく、そこには外国人=安い労働力という発想が潜んでいるのだと思う。つまり、待遇はいまのままで、低賃金でも働いてくれる外国人を導入することで、人材派遣会社が大儲けって絵図を描いているんじゃないのかねえ。パソナ会長の売国・平蔵あたりが一枚噛んでいるのは間違いない・・・って、いつもの妄想ですけどね。
そもそも、訪問介護って日本人でさえきめ細かなサービスするのは難しいんだよね。ちょっとした言葉の行き違いだとかで、逆に介護士の存在がストレスになってしまうことだってあるし、実際母親の介護を7年ほど経験したけど、そんなトラブルはけっこうありましたからね。これが言葉もママならない外国人とくれば、文化の違いもあったりして、そう簡単にいくとはとても思えない。日本語の研修したからそれでOKとなるほど、介護の現場は単純ではありません。
なんか、順番が逆なんじゃないのかねえ。ていうか、そもそも外国人導入ありきでこうした議論が進んでいるのがおかしな話なのだ。いずれはそうしたこともありだとしても、まずは介護の現場にひとが集まるような待遇改善を図ること。それもしないで外国人ってのは、その裏に人材派遣会社の利権が絡んでいるからじゃないのと邪推のひとつもしたくなる火曜の朝であった。
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