住民基本台帳ネットワーク

2015年6月 7日 (日)

「年金にマイナンバーを使用することは、今回の事件の検証を踏まえて導入時期を考えていきたい」(甘利経済再生担当大臣)。年金機構のHPにアクセスできなくなっているようだし、マイナンバーもセキュリティーの脆弱性が発覚してきたんじゃないの。

 憲法学者が学者としての矜持を示した「違憲」表明はガッツ石松の「幻の右フック」(にしてもたとえが古いね)のように強烈なカウンターとなって、違憲総理はほとんどTKOって状態なんだが、こんな状況にジンワリとボディーブローのようにきいてくるのが日本年金機構の「漏れた年金」であることは間違いない。

 なんてったって、政権投げ出しのきっかけをつくったのが「消えた年金」ですからね。「最後の一人に至るまで、記録をチェックして、まじめにこつこつと保険料を払って頂いた皆さんの年金を正しくきっちりとお支払いしていく」って絶叫した参議院選でボロ負けした記憶はおそらくトラウマとなって違憲総理のプライドを蝕んでいるはずなんだね。てもって、ようやくほとぼりが醒めようって時に、よりにもよって年金情報がダダ漏れってしてたってんだから、これはもう「消えた年金」騒動の日ではありません。

 単に「漏れた年金」ってだけでなく、事は安全保障にだって繋がっていくんだね。それが証拠に、防衛省でも情報漏れがあったんじゃないかという報道もあったくらいで、いかにこの国の情報セキュリティーシステムが脆弱かってことを世界中に宣伝しちゃったようなもんですからね。調査の結果、防衛省からの情報流出はなかったってことになっているようだけど、ホントのところはどうなんだか・・・。

年金情報流出 防衛情報も標的か 同種ウイルス ほか300カ所にも

 また、マイナンバーの施行が10月に迫っているというこの時期の「漏れた年金」騒動ってのは、政府にとってはバッドタイミングなんてもんじゃありません。「(マイナンバーは)しっかりファイアウォールが敷かれている」から大丈夫なんて布袋頭の甘利君は当初のたまってたけど、どうやら根本的な欠陥がありそうだってことがわかってきたんじゃないのでしょうか。ここにきて、年金との連携は当面は見合わせるなんてことを口走るようになってきました。

マイナンバーと基礎年金番号結びつけ 時期検討

 そもそも、このマイナンバー制ってのは、正しくは「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」というもので、その基本は国民総背番号制なんだね。マイナンバーも「行政手続き特定個人識別番号」ってのが正式名称で、ようするに国民にメリットがあるわけでなく、あくまでも役所の側の行政手続きの効率化を図ろうというのが建前で、その心は税金のとりっぱぐれがないように番号で個々人を管理しようってもんなんだね。それ以上でも以下でもなかったはずなんだが、ならばってんでここに医療履歴だ銀行口座だ年金だなんだかんだと、個人情報を一元化しちゃえばもっと国にとっては都合がいいんじゃないのってなったんですね。

 ここで問題なのは、ではあれほど大騒ぎした住基ネットはどうなったってこと。いまや形骸化しちゃって、住基ネットの番号なんてほわとんどのひとが知っちゃいません。でもなくなったわけじゃないからね。毎年のランニングコストも相当額かかているはず。これがマイナンバーになると、初期費用だけで住基ネットの数倍となる約2700億円もの費用がかかると言われてるんだね。運営費は年間200~300億円だそうだ。

 ここまでくるとピンときます。そうですね、IT業界にとってこんなおいしい話はありません。ITバブルだね。で、国にとってはあらゆる個人情報を一元管理できちゃうんだから、映画『未来世紀ブララジル』で描かれた高度な情報統制国家への道が開けるかもしれない・・・なんてことは妄想としても、とてつもなく権力者にとってはメリットのある制度であることは間違いありません。

 そうした権力者の目論見を潰しかねないのが「漏れた年金」騒動というわけで、「漏れた年金」と「違憲法案」のダブルパンチは、ひょっとしたら違憲総理を立ち上がれないほどに叩きのめすことになるかもしれない・・・、いや、そうあって欲しいと心躍る日曜の朝であった。

 そういえば、昨日当たりから日本年金機構のホームページにアクセスできなくなっているよだ。「安全性に弱点がある」って指摘があったから、安全性を高める作業してるんのがその理由とか。なんか原始的なことむやってるね。こんなのにマイナンバーなんか任せていたら、とんでもないことになりますよ。

年金機構 HP閲覧停止 「安全性に弱点」指摘受け

【くろねこの競馬予想】

 今年の安田記念はどの馬にもチャンスがありそう。ならば、マイル路線のスターになる可能性を秘めたモーリスで勝負。相手は手広く、ダイワマッジョーレ、リアルインパクト、フィエロ、ヴァンセンヌ。穴なら、サンライズメジャーにカレンブラックヒル。
◎モーリス、○フィエロ、▲ヴァンセンヌ、△ダイワマッジョーレ、リアルインパクト、サンライズメジャー、カレンブラックヒル

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2012年2月 2日 (木)

原発と同じで住基ネットワークも何かあったらからではもう遅い&40年超の原発再稼動容認する鈍感市長

 国立市が住基ネットワークに再接続した。これで、接続していない自治体は福島県矢祭町だけになったわけか。国民総背番号制も成立に向けて動き出しているようだけど、やっぱり個人情報保護って観点から見ればどちらも問題ありなんじゃないのかなあ。ま、それを言ったところで重大なプライバシーの侵害が発覚しない限りは、相手にもされないんだろうけど、では、住基ネットワークが2008年に稼動してから、何か我々の生活で便利になったことってあるだろうか。そもそも、データベースにアクセスするためのカードみたいなものがあったはずたげど、我が家ではどこにしまったんだか皆目見当がつかないという有様だ。当然、住基ネットワークの恩恵に預かっているという実感はありません。400億円近いコストかけて構築したってんだが、結局のところ大騒ぎしたわりにはメリットなんてなかったんじゃないでしょうか。とどのつのり、個人情報を国が管理したかったていうのが本当のところなんじゃないのかねえ。何か起こってからでは慌てても後の祭りってのは、原発がいいお手本だと思うけど、住基ネットワークもそんなことがないことを切に願う今日この頃です。

 ところで、昨日のエントリーで、原発事故以後も、何の意識変革もないまま原発推進する人々の鈍感さに触れたたけど、敦賀原発を抱える敦賀市長が原発再稼動容認の意向を示したんだとさ。停止中の敦賀原発1号機のことなんだが、これって運転開始から40年超えてる老朽化した原発なんだよね。原則40年が原発の寿命という政府の方針でいけば、ま、廃炉ってのが正しいあり方です。でも、鈍感市長は、安全が確認されれば再稼動を認めるってんだから、政治家として世の中の空気が読めないってことでも相当な能天気ぶりであります。

 それにひきかえ、東海第二原発の10km圏内に位置する那珂市の市長は、「再稼動の要請があっても、賛否を問う住民投票を行い、それを最大限尊重する」という方針を固めたそうな。住民から再稼動を問う住民投票の直接請求があった時には、投票実現向けて議会にもはたらきかけるっていうから、あっパレなものです。脱原発を公約に掲げながら、住民投票請求の署名が集まったら、その必要はない、なんて居直っちゃったどこぞのお子ちゃま市長にも見習って欲しいものだ。

 それにしても、いくら利権が絡んでいるからって、「40年寿命」が閣議決定されたそばから、40年超えた老朽化した原発の再稼動を容認しようっていうその鈍感さが情けない。

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