東日本大震災+福島第一原発事故から批難した先の学校でいじめ、というニュースはやりきれんなあ。しかも、学校も教師もその事実を知っていたのに何の手立ても講じなかったというのは、それこそ教育の放棄と言うものだ。
金銭まで強請られていたというから、これは明らかな恐喝事件でもある。しかも、賠償金が入ったんだろうなんて言い草でたかっていたっていうから、回りの大人が「あの家は賠償金入ったんだよ」なんて軽口叩いていたのを耳にしたのかもしれない。
強請ったお金の返済をめぐって、加害者側で責任のなすりあいして揉めているとも聞く。情けなくて、情けなくて、眩暈がしそうだ。それにしても、学校の名前がいまでも伏せられているのは、在校生の気持ちを斟酌したとしても、なんか釈然としませんね。
・しんさいでいっぱい死んだからぼくはいきる 原発避難でいじめの中1手記
福島第一原発事故はこんな悲惨ないじめにまでつながっているというのに、関電の美浜原発3号機の運転延長を原子力規制委員会が許可しちゃいました。「原則40年」のルールなんてどこへやら、関電はこの延長認可で「現時点では経済合理性があると判断しており、再稼動する方針」なんてコメントしている。つまり、おかげさんで儲かりまっせってことだ。
このコメントはとても重要な意味を持っていて、これまで廃炉が決定した老朽化した原発はすべて出力が小さいんだね。だから、無理して運転延長しても採算は取れない。ところが、美浜3号機や先に運転延長が決まった高浜原発は出力が大きいから、動かせばそれだけ儲かるという思惑があるんだね。原発の安全性なんか二の次で、万が一の場合の住民避難なんだってどうにかなるさってタカをくくっているに違いない。
さらに、美浜3号機について言えば、運転延長のための工事費が約1650億円とか。これは新規に原発を建設する費用に匹敵することから、「工事を進めるうちに費用が膨らむ可能性があり、リプレース(建て替え)したほうが良いという判断もある」という声まで聞こえてくるとか。なんのことはない、タブーだった原発新設も視野に入ってきたってことだ。
福島第一原発事故の反省をすることもなく、ましてや誰も責任とらず、さらには廃炉費用まで電気代に上乗せして一般大衆労働者諸君から搾り取ろうと画策する動きも露骨なってきてますからね。こうした国と原子力村の「いじめ」に毅然とした態度で「NON」を突きつけないと、この国はトランプ・ショックどころの騒ぎじゃなくなりますよ。
・「40年ルール」また例外 美浜原発3号機の延長認可
最後に、憲法審査会が動き出したんだが、昨日の意見表明で、自民党は「国民は、今の憲法では家族や国家を守れないと考え始めている。民意に応えることこそ国会議員の責務」だとさ。その根拠が衆議院で改憲勢力が3分の2を占めたことにあるってんだから、何言ってやがるってなもんです。「改憲」を争点とすることから逃げまくって、「経済、経済」と喚いていたのはどこつどいつだ。それが選挙に勝った途端、「改憲が民意だ」なんて国民を舐めるのもいい加減にしろ。しかも、自民党の改憲草案を「バージョンアップしていく必要がある」とまでほざいてるんだから、どこまでいっても頭がいかれた連中なんだね、いまの自民党ってのは。
・自民「改憲は議員の責務」 慎重・反対「憲法理念の実現こそ」
ちなみに、自民党の意見表明したのは東京選挙区選出の参議院議員で元大蔵官僚の中川雅治君。「中学時代は男子校で、クラスの悪ガキを中心に皆いつもふざけていて、小さくて可愛い同級生を全部脱がして、着ていた服を教室の窓から投げるようなことをよくやっていました」と自身のサイトに自慢げに書き込んで、それは「いじめだろ」って批判されると、「自分はやっていない。そういうことがあったのを見たということ」ってクソみたいな言い訳して呆れられた御仁だ。同じ「雅治」でも、福山とは天と地ほどの差があるポンコツ議員です。
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