IAEAが福島第一原発の処理水の海洋放出計画について「国際的な安全基準に合致する」・・・でも、「この報告書は、その方針を推奨するものでも、支持するものでもない」ってなんのこっちゃ!!
IAEA(国際原子力機関)が福島第一原発の処理水の海洋放出計画について、「国際的な安全基準に合致する」と報告書を公表したってんで、新聞・TVは「処理水の海洋放出にお墨付き」なんて報道をしている。
・処理水海洋放出は「国際的な安全基準に合致」 IAEAが包括報告書を公表
でも、報告書とやらに目を通せば、序文にこんな文言が記載されている。
「東京電力福島第1原発の処理水を海洋放出する計画は、日本政府による国家的な決定である。この報告書は、その方針を推奨するものでも、支持するものでもない」
ようするに、IAEAは日本の決定に口をはさまないし、だからその決定に責任はもたないよって言ってるようなものだろう。
ああ、それなのに、「処理水放出による人や環境への放射線の影響は、無視できるほどごくわずか」って文言が独り歩きして、あたかも「安全」であるかのように報道されているのはおかしな話なのだ。
琉球新報の社説によれば、そもそも福島第一原発の処理水には、「生物が体内に取り込みやすいストロンチウム90や炭素14など、多くの放射性物質が低濃度で含まれている」んだとか。
でもって、「今回の放出では、まずトリチウム以外の濃度の総和が1ミリシーベルト未満になるよう希釈し、さらにトリチウムが国の基準値の40分の1未満になるまで希釈」するそうで、つまりは「『希釈した汚染水』というのが妥当」だそうだ。
さらに、IAEAがお墨付きを与えたところで、「関係者の理解なしに(処理水の)いかなる処分もしない」という2015年の取り決めがある。この約束を反故にするなら、政府も東電も説明責任を果たさなくてはならない。
・琉球新報「社説」
原発「処理水」放出迫る 強行は重大な人権侵害だ
公明党の山口メンバーが、「海水浴のシーズンにわざわざ排出する理由も特にない」てコメントして、その舌の根も乾かないうちに「安全性を周知するための時間が必要だ、という意味だった」って釈明したことを考えれば、今回の報告書がIAEAと政府の出来レースってことは容易に想像できる。
放射能汚染水を完全に無害にできる技術なんてのはこの世に存在しないんだから、その1点でIAEAの「処理水放出による人や環境への放射線の影響は、無視できるほどごくわずか」って報告に科学的根拠がないことは明らかで、こんなんで本当に海洋放出したら、それこそ環境テロって誹りを免れませんよ。
みなさん、IAEA〈アイエーイーエー〉というのは、日本政府が「アーイエーコーイエー」と言えば素直に受け入れる組織であることをお忘れなく。NHKに騙されないよう。#汚染水海洋放出に反対します
— 蓮池透 (@1955Toru) July 4, 2023
福島第一原発処理水放出計画 国際的安全基準と合致 IAEA報告書 | NHK https://t.co/2mCMfqPNKX
放射性核種を除去する技術なんて地球上にないよ。そんなことは政治家もマスコミも分かっている。みんな原発企業からおカネをもらっているから言えないだけだよ。これから生物濃縮がドンドン進んで大変なことになるのは分かりきっている。終わりの始まりだよ。https://t.co/87XcuBTWP4
— まりなちゃん (@t2PrW6hArJWQR5S) July 4, 2023
IAEAは原発推進機関ですから、公正なお墨付きにはなりませんよ。IAEAが1F敷地内に事務所を設けモニタリングするのもお墨付きアピールの一環でしょう。
— Misao Redwolf (@MisaoRedwolf) July 4, 2023
トリチウムだけではなく未処理の核種が混ざった原発事故由来の汚染水の海洋廃棄に、断固反対します。#海を汚すな #原発事故汚染水 pic.twitter.com/2Xq69TvS5d
【まだまだあるぞ気になるニュース】
・認知症などで「暗証番号求めないマイナカード」 総務相が方針
最近のコメント