少子化

2016年6月 4日 (土)

「緊急事態」という言葉ほど権力側にとって都合のいいものはない。

 認可保育所の建設計画をめぐって杉並区と周辺住民との間で議論が続いている。公園をつぶすなという住民の声も一理あるとは思うのだが、ちょっと気になっているのが杉並区長の「緊急事態」という発言だ。「緊急事態」と言わざるを得ない危機的状況になるまで保育所新設をほったらかしにしてきた行政の怠慢に対する反省がないんだね。これじゃあ住民だっていい気はしない。なによりも、「緊急事態」ってのは脅しに聞こえてしまうのはうがち過ぎというものだろうか。

 区長のこの言葉を聞いて思い起こすのが、このところ改憲を喚くひとたちがよく口にする「緊急事態条項」だ。「大災害の緊急事態に対処する」ってのを口実に、広く人権を規制し、総理大臣による権限を大幅に強化する「緊急事態条項」は、いまや改憲派のお試し改憲の目玉になっている。なんでこんなのが突然出てたきたんだろうとない頭をひねっていたら、その答を『日本会議の研究』(菅野完、扶桑新書)が教えてくれた。

 同書によれば、「日本会議」の源流は谷口雅春時代の「生長の家」にあり、その思想を受け継ぐ、いわば「生長の家原理主義」にのっとった「生長の家政治運動」に行き着くと言う。そして、彼らが目指すのが、「緊急事態条項の追加」「家族保護条項の追加」「自衛隊の国軍化」で、ペテン政権はこの「改憲アジェンダ」(『日本会議の研究』より)にそって動いてるとか。とてもわかりやすい図式で、「緊急事態条項」が飛び出した経緯がストンと胸に落ちる。(ちなみに、現在の「生長の家」は「生長の家原理主義」」とはまったく関係がない)

 古舘伊知郎の最後の一刺しでもあるテレビ朝日『報道ステーション』の「特集・独ワイマール憲法の“教訓”」がギャラクシー賞を受賞したが、ヒトラーの「国家緊急権」とペテン総理一派が企む「緊急事態条項」の酷似性を指摘したこの特集は、ある意味「日本会議」の目指す「改憲アジェンダ」への警鐘でもあったということが、『日本会議の研究』を読了してみてよくわかる。

『報ステ』古舘伊知郎“最後の一刺し”がギャラクシー賞を受賞! 安倍とヒトラーの類似性をドイツ取材で証明

 杉並の保育所問題から「日本会議」へと話が飛躍してしまったが、「国民を戦争に参加させるのは簡単なことだ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張すればいい」というヘルマン・ゲーリングの発言に見られるように、「緊急事態」という言葉が権力側にとっていかに都合のいものか、ということは抑えておきたい初夏の日差しの土曜の朝である。

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2016年3月24日 (木)

「保育所=託児所」という化石化した概念を変えない限り、保育所問題の解決はほど遠い。

 「保育園落ちた日本死ね」以来、保育士の待遇改善にスポットが当たっているんだが、保育園問題ってのは子育てに対する化石化した考え方ってのが根柢にあるような気がする。そもそも、保育園=厚労省、幼稚園=文科省と所管する役所が異なっているのが象徴的だ。つまり、保育園というのは子育てのお手伝い、極端に言えば「子守り」みたいな感覚があるんだろう。

 そもそもは、「働く母親を助けるために民間で設置していた施設」ということで、言ってみれば「託児所」なんだが、それが戦後になって福祉政策という枠の中で捉えられるようになった。「働くお父さんと専業主婦」というのがあるべき家庭の姿で、「働くお母さん」っていうのは異質な存在だったんだね。そんなお母さんのために福祉という観点から「子育て」を援助しようってのが保育園の役割だったとも言えるわけで、そこで働く保育士は「子守り」以外の何者でもないっていう軽んじた見方があったのだと思う。

 だから、保育士の待遇改善や保育園の増設はもちろんとしても、保育園と幼稚園の所管役所を統一して、幼児教育という大きなくくりで考えていかないと、いつまでたっても保育園問題は解決しないのではないだろうか。保育園と幼稚園を一緒くたにするなという声も当然あるだろうが、それくらいドラスティックな制度改革の議論がこれまで表立ってないことの方が不思議な話なのだ。

 少子化がどうたらこうたら言うなら、子育てにまつわるすべての環境に対してまずは具体的な金額を支給することだ。老人を対象にした3万円のばら撒きは、子育て中の家族の支援にまわす。オリンピックに2兆も3兆も注ぎ込んでいる余裕はこの国にはありまんよ、ったく。

保育園の歴史

保育士の歴史

「安心・安全な保育所を」 子供を亡くした親ら議員に切実訴え

 ところで、 明日の開幕戦を前にプロ野球12球団が雁首そろえて声明を出したってんだが、甘いなあ。パ・リーグの理事長なんか「野球賭博に関わる部分は一定の区切りがついたと考えておりますが、引き続きアンテナを高く教育、訓練をしていく」だとさ。これにて一件落着にしようって魂胆がミエミエだ。

 そもそも、野球賭博が事の発端で、その後の声出し金銭授受なんてのはその深刻さを隠蔽する目くらましみたいなもんだ。結局、野球賭博常習者とされる人物からは事情聴取を拒否されたままで、何も解決なんかしていない。ウヤムヤのままペナントレースに突入しちゃえばそのうちファンは忘れるだろうとタカをくくってるんだろうが、ペナントレースの最中に野球賭博がらみの大スキャンダルが飛び出すことは十分に考えられる。なんてったって、スプリングセンテンスは気合入ってますからね。そうなったら、かつての黒い霧事件並みの大騒動になりますよ。

野球賭博問題で異例の12球団共同声明「結束して徹底図る」

 そんなことより、絶倫オトタケ君が不倫を認めたってね。ま、誰が不倫しようとかまうこっちゃないんだが、オトタケ君のカミさんのコメントがなかなかに意味深で興味深い。曰く、「妻である私にも責任の一端があると感じております」。もし選挙になったら、夫唱婦随の夫婦愛ってイメージで、おそらく街頭にカミさんも立って「夫をけなげに支える妻」を演じるんだろうね。自民党憲法改正草案にある「家族の助け合い」には格好のカップルってわけです・・・アホくさっ。

乙武氏、オフィシャルサイトで不倫を謝罪 妻のコメントも掲載

 

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2016年3月13日 (日)

公務員の給与は大盤振る舞いのくせに、保育士の給与引き上げは月4000円だと。こんなんで「待機児童解消」だなんて大きな顔されたかないや&長野県栄村にも復興願うキャンドル。3.12も忘れちゃいけない。

 「保育園落ちた日本死ね」の声は、ボディブローのようにじんわりと政権を揺るがしたようで、「待機児童解消に向け、保育士の給与を少なくとも2%引き上げるなど追加対策の検討」を始めたそうだ。

 しかしまあ、なんとせこいひとたちなんだろう。たった2%の給与引き上げでお茶を濁そうとはねえ。そういえば、国家公務員の給与はちゃっかりと引き上げて、「一般職の月給を平均0.36%アップし、夏と冬を合わせたボーナス(期末・勤勉手当)は0.1ヵ月分増やして月給4.2ヵ月分」なんて大盤振る舞いしてるくせに、なんてこったいなのだ。

 2%引き上げっていったいいくらになるかというと、月わずか4000円程度というんだから、こういうのを焼け石に水と言う。ただでさえ平均給与から10万円も低いという給与水準なんだから、2%引き上げなんてのは雀の涙にもなりません。この劣悪な給与水準は介護職も同じで、ようするに少子化にも高齢化にも本気で取り組む気なんかさらさらないって言ってるようなもんなんだね。

待機児童解消へ追加対策 政府が保育士給与2%増など検討

おかしくないか? 国家公務員の給料がコッソリ増額されていた 「財政危機」を叫ぶ一方、自分たちには大盤振る舞い

 そんでもって、自民党は参議院選挙の公約案もとやらを発表したんだが、なにやら実質の伴わない古ぼけたスローガンが羅列されてます。曰く、「〈1〉経済再生〈2〉女性活躍〈3〉地方創生〈4〉安全安心・やさしい社会〈5〉国の基本」だとさ。おそらく、これに「消費税増税先送り」ってのが選挙直前に加わるんでしょう。その布石は着々と進んでいるようで、「先送り」どころか「5%に戻す」なんて力技を仕掛けてくる可能性だってないとは言い切れない。

 実際に、消費税5%に戻すことは不可能ではない。法人税減税や所得税の優遇政策をやめちまえば、どうにか財源は確保できるという試算もあるっていうからね。野党共闘の出鼻をくじくには、「消費税増税先送り」のカードを必ず切ってくると妄想する今日この頃なのだ。

「やさしい社会」目指す…自民の参院選公約案

 話変わって、3.11から5年ということで東北ばかりにスポットが当てられていたけど、忘れちゃいけない被災地が他にもあるんだね。東北大震災の翌日に震度6強の地震に襲われた長野県栄村だ。あれから5年経過した昨12日に、復興を願う灯明祭が開かれ、キャンドルが灯されたとか。遅ればせながら黙祷を捧げます。

復興の灯、僕らで 長野・栄村地震5年

 昨日のエントリーに書いたように、「関心の届かぬ所で、いまだ人知れず苦しんでいる人たち」がいることを、絶対に忘れてはいけない・・・そんな思いを新たにする日曜の朝であった。

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2016年1月 3日 (日)

奨学金返還訴訟ってまるでサラ金の取り立てだ。若者やお母さんたちが貧困にあえがなくてはいけない国なんて、もうそこで終わってる。

 箱根駅伝復路、わが母校が快走中!

 そんなことより、昨日のエントリーでも紹介したネットで大騒ぎのテレビ朝日『朝まで生テレビ』のヤラセ疑惑だ。動画がありました。これを観ると、田原総一朗も渡辺宜嗣も承知の上での仕込みですね。古館君の後釜が誰になるにせよ、もう終わりましたね、この局は。

 ところで、ペテン総理はお気楽なもので、年明けからゴルフだ映画だグルメだと、遊びまくっとります。今年はサミットもあるし、テロだって起きるかもしれない、戦争法で自衛官が戦死するかもしれない、TPPだってどうなるかわからない、さらにアホノミクスの失敗でハイパーインフレに突入するのも時間の問題と噂される現状にあって、こうも遊びまくる為政者ってのはそれこそ「パンがなければケーキをお食べ」って心境なんでしょうね。(ちなみに、この言葉はマリー・アントワネットが革命前夜に口にしたって言われているけど、それは大いなる誤解というもの。そもそもは、ルソーが『告白』のなかである王妃の言葉として紹介したもので、この時アントワネットは9歳で王妃にもなっていない)

 それはともかく、今朝の東京新聞によれば、奨学金の回収のために滞納者に対して返還要求訴訟が激増しているそうだ。滞納者に一括返還を求めたうえで、督促に応じなかった奨学金利用者を対象にしてるってんだが、そもそもは滞納が1年以上になる利用者が訴訟の対象だったとか。それが、日本学生支援機構の有識者会議が滞納期間を9ケ月に短縮したため、一気に訴訟が増えたってね。

奨学金返還 訴訟が激増 支援機構、回収を強化

 考えてみれば、有識者会議になんでもかんでも委ねる風潮ってのはおかしなもんだ。集団的自衛権行使容認の時も安保法制懇なんていうペテン総理の私的諮問機関の提言という体裁をとっていたけど、本来は政治家がやるべきことなんだね。選挙の洗礼を受けない有識者なんてのはただのアドバイザーでしかないわけで、そんなのが政策決定に深く関与しているってことに、もっと危機感を覚えなくちゃいけない。

 閑話休題。というわけで、奨学金の返済ってのはかつてのサラ金のように現役の学生はもとより、卒業して社会人になった諸君にも大きな負担となっている。これが若者の貧困の大きな要因でもある。

 まだ中卒が金の卵といわれた高度経済成長前夜には、中学を卒業すれば工場や商店に就職して、どうにか一家を支えることもできた。実際、東京のはじっこのくろねこの回りにもそうしたひとたちはたくさんいた。大学進学率がせいぜい1割そこそこ、高校進学率だっていまみたいに90%超なんてことは夢みたいな時代だ。ところが、いまや大学進学率が5割を超えようとしてるんだもんね。そんな時代には想像もつかない学歴社会では、どうにかして大学に行きたい、行かせたいってのが人情ってもの。

 ところが、奨学金でどうにか大学卒業しても、その時点で1000万円近い借金背負っちゃうんだもの、そりゃあ滞納者が出たとしても何の不思議もない。そこにもってきて、一括返還だ、さもなければ裁判だってのは、それこそ国がサラ金の取りたてしてるようなもんだ。

 一億総活躍社会とか女性の耀く社会とかお題目唱える前に、若者や母子家庭の貧困問題をどうにかするのが政治というものだ。これは少子化問題にも繋がっているんだよね。若者やお母さんたちが貧困にあえがなくてはいけない国って、もうそこで終わってますよ、ったく。ゴルフ三昧、グルメ三昧のペテン総理が世界にばら撒いた30兆円とも噂される税金のことを考えると、なんとも虚しくなる正月なのである。

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2015年10月20日 (火)

辺野古の沙汰も金次第。基地周辺環境監視メンバーに業者から寄付金&子供の貧困解決に寄付しろって、海外に30兆円もばら撒いてよく言うよ。

 ベイスターズの監督にラミレスってのは盲点だったなあ。でも、ラミちゃんなら集客力抜群だし、なによりも日本の野球に骨埋めようというひとだからね。期待大です。ガンバっ!

 ところで、辺野古基地建設に絡む周辺環境への影響を監視する有識者会議のメンバーの中に、基地建設関連事業を請け負っている業者から寄付を受けてたのがいたってね。これって、原子力規制委員会の委員が原発関連企業から多額の研究費を頂戴していたのと同じ構図だ。

 寄付貰った本人は、「辺野古とは無関係の研究に対する寄付。委員会では厳しい目で検証している」って言い訳してます。これもまたいつものこと。でも、「魚心あれぱ水心」って言いますからね。どこの世界に見返りもなしに金出す業者がいますかいな。

 辺野古基地建設ってのはただでさえデリケートな問題なんだから、そこに関わるんだったら痛くもない腹探られるようなことがないように、身辺整理ってのはしておかなきゃいかんだろ。それって、職業倫理と言ってもいいかもしれない。「委員としての意見が報酬に左右されることはない」って強弁したところで、そんなことは世間では通用しませんよ、ったく。

 こういう人選した沖縄防衛局は「利害関係は確認していない」そうだが、おそらく身内なんでしょうね。そんなひとたちが周辺環境の監視だなんてチャンチャラおかしい。監視どころか、環境に影響のないように見せかけるにはどうしたらいいかなんてアドバイスしてたんじゃないのか・・・って、いつもの妄想ですけど。

辺野古移設 環境監視委員に寄付 受注業者から2人受領

辺野古の移設関連受注業者、チェック役の運営業務も受注

 話変わって、子供の貧困について、政府肝いりの「子どもの未来応援国民運動」発起人会議とやらが開かれて、なんとまあ個人や企業に寄付を募るんだと。おいおい、子供の貧困問題を解決するのは政治家の仕事だろ。それが何かい、税金とは別に寄付しろってのか。民間のNPO法人がそれをやるならわからんでもないけど、政府が音頭とってどうすんだ。

 ペテン総理が人気取りのために外遊でばら撒いた金は20兆円とも30兆円とも言われている。そのうち、1割でもいいから子供の貧困問題に回しやがれってんだ。国民から寄付を募ろうというなら、まずは「隗より始めよ」です。いっそのこと、閣僚はひとり500万円、財務官僚は局長クラスで100万円ってのはどうだろう。すべてはそれからの話ですね。

子どもの貧困で寄付呼び掛け=政府

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2014年3月20日 (木)

子育ての現場が低賃金であえいでいるのに、産業競争力会議が画策する準保育士が導入されたらもっと悲惨なことになるだろう。

 ガーナ大使が公邸を使ってバカラ賭博をご開帳だそうです。アフリカの国の大使がヤクザに弱み握られて、大使館を隠れ蓑にしてカジノ経営にひと役買わされるっていう話はどこかで聞いたなあと思いをめぐらせていたら、おお、たけしの映画『アウトレイジ』でそんなシーンがあったけ。映画観た時には、ちょいとできすぎのプロットじゃないのと思ったけど、あったんですね、実際に。映画では大使はヤクザのハニートラップにひっかかるんだけど(このへんのプロットは『ゴッド・ファーザー』ですね)、ガーナ大使もそのくちか? にしても、大使公邸が渋谷の道玄坂にあるっていうのも、なんかなあ。

“大使公邸カジノ”摘発、10人逮捕 ガーナ大使の聴取要請 警視庁

 この2、3日、ベビーシッター問題がかまびすしいが、それと関係あるのかどうか、政府が準保育士の導入を検討してるそうだ。そもそもは、レレレのシンゾーのお友だち集団の産業競争力会議が提案したそうで、保育所をつくっても保育士不足が深刻で、かといって保育士資格を取るにはけっこうハードルが高いから、たとえば子育て経験のある主婦が簡単に資格を取れるようにして、保育士不足を補おうっていうことらしい。

「准保育士」導入を検討 政府、子育て経験女性を担い手に

 実際、保育士になるのって結構大変で、くろねこも20代のみぎりに、「これからは男も子育てだ」というわけで受験したことがある。当時は保育士ではなくて、保母って呼ばれていた。受験資格は高卒以上で、一次試験は学科なんだけど、児童福祉法やら看護学やら13科目もあった。短大や大学の専門学部出身者ならともかく、とてもじゃないけどシロートには無理です。というわけで、保母試験(当時)のための講習会ってのに3ケ月通いました。ちなみに、いまはどうだか知らないけれど、当時の保母試験は、各自治体ごとに開かれていて、たまたま一緒に受験する友人が神奈川県だったので、そこで受験することになった。というわけで、講習会は京浜女子大が会場だった。講師の先生はそうそうたるメンバーで、東大の教授なんかもいたような・・・。

 で、結果はと言えば、13科目は一発で受かりました。これ、自慢です。でも、神奈川県はお絵描きがあって、テーマは県鳥のカモメだったと思う。これはヤワです。そもそも絵は苦手なんだから、見事に落ちました。でもって、3年間学科試験の合格は有効なので、その間に絵の試験に受かればいいんだけど、さすがにそんな気力はないので退散したのだった。

 当時は、受験生はほとんどが女性で、男はわずか数十名。そんな時代に比べたら、保育に携わる男が増えているのはけっして悪いことではない。だからこそ、今回の事件は許せんのですね。

 それはともかく、当時もそうだったけど、保育士というのは低賃金なんですね。だから、意欲があっても生活のことを考えるとそうそうは続かない。保育士の資格を持っていても、現場復帰がしずらいのは当たり前なんだね。だから、準保育士なんてことよりも、保育士の労働環境を改善することから始めるのが先決なんです。準保育士なんて制度ができたら、さらに低賃金の職場になりますよ。

 ていうか、産業競争力会議は、そこを狙ってるんじゃないのかねえ。安い労働力の供給源としての準保育士っていうおそれは充分にある。とにかく、労働力を経営におけるコストとしか考えていませんから、産業競争力会議のお歴々は。コストダウンのためなら、なんだってやるからね。

 少子化だ、高齢化だって喚くくせに、子育ても、介護の現場も、そこで働くひとたちの暮らしってのにはとんと無頓着で、まるでボランティア感覚で働くことが「美しい」ことであるかのような身勝手な押しつけが横行してますからね。福祉ってのは、しょせんは「ほどこし」なんでしょうね、日本では。

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2013年2月26日 (火)

非関税障壁、ISD条項、ラチェット規定、米韓FTA・・・TPP参加するってんなら、ここらあたりをちゃんと説明せんといかんよ、レレレのシンゾーは&少子化対策で「中絶禁止」を持ち出した不埒者

  関係迫ったけど袖にされちまった大店のバカ旦那、って風情で帰国したレレレのシンゾーだが、何を勘違いしたか、「俺にまかせてくれ」ってTPP参加で息巻いちゃってるようなんだが、「まかせられるか」って言い返す奴が誰も出てこないんだから嫌になる。そもそも、事ここに至っても、TPPの核心である非関税障壁、ISD条項、ラチェット規定等々についての真剣な議論ってのを、政治家自ら放棄しちゃってるんだから始末が悪い。さらに、マスメディアは提灯記事のオンパレードで、まったく批判精神が萎縮しちゃってるから、ますますレレレのシンゾーは調子づくって寸法だ。

 東京新聞の今日の社説は、「農業の不安を払拭するため、農業を成長産業に育てる誘導策も着実に具体化してほしい」と書いていたが、こういったTPP=農業問題っていう刷り込みが危険なんですね。それをわかってやってるのか、それともTPPの本質を理解せずにミスリードしているのかはさだかでないが、少なくともジャーンナリズムとしては怠慢ですね。で、その背景には、TPP推進したい勢力によるなんらかの策謀・陰謀があることは間違いない。でなければ、国家のシステムそのものがアメリカンスタンダードに牛耳られかねないTPPに対して、いまのように異論反論オジェクションが一切閉さされるなんてことはあるはずがないからね。

 TPPの危険性は、米韓FTAを見れば、その片鱗が垣間見えてくるはずなんだが、そこをしっかりと語る専門家は、少なくともTVからは及びかがりませんから。こうなったら、ひとりひとりが自らの問題としてTPPの実際にアプローチするしかないんだろうなあ。というわけで、そのためのキーワードとして、非関税障壁、ISD条項、ラチェット規定、米韓FTA・・・このあたりからトライしてみてはどうでしょう。

レジメ「TPPを慎重に考える会」をダウンロード

第44回TPPを慎重に考える会

 ところで、杉並区の待機児童問題は、他の区のお母さんたちも刺激したようで、足立区でも異議申し立ての動きが出てきている。で、実際にどれほどの待機児童がいるんだろうと思っていたら、今朝の東京新聞によれば、東京23区でこの4月から認可保育所に入所できない子供は約19000人にも上るんだとか。この5年で2倍というから、いかに子育て支援政策が口先だけでルーズだったかということです。

 待機児童が最も多かったのは世田谷区で、認可保育所の定員は増やしているにもかかわらず、「子供の数の急増に追いついていけない」らしい。これって、出産率が上がったというよりも、世田谷区へ転入するひとが増えたがのが原因なんでしょうね。くろねこの地元である葛飾区は、待機児童23人で23区最少で、「毎年計画的に整備してきた結果」と言ってるけど、それもあるとはいえ、おそらくは転入してくる人数が少ないことも要因になっているに違いない。なんてったって、東京の端っこですから。

 待機児童問題ってのは、少子化対策がいかにおざなりだったかの証拠のひとつでもあるんだが、自民党の野田聖子は、「少子化対策として中絶禁止を」てなことをかましてくれたらしい。この御仁の子供欲しい症候群にウンザリしていたのだが、今度は中絶禁止かい。ま、話の流れでのことではあるんだろうが、そんなことよりも子育てしやすい、子育てしたくなるようなインフラの整備こそ、なによりも先にやるべきなんですね。言葉のアヤだとしても、軽々に「中絶禁止」みたいな優生保護法にまで踏み込むようなオットロシーこと言うもんじゃありません。

・JCASTニュース
野田聖子議員、少子化対策として中絶禁止唱える? ネット上で賛否両論、様々な意見が

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2013年2月23日 (土)

杉並区の待機児童問題は、この国の少子化対策がいかにお粗末かの象徴です&東電へ強制捜査を・・・告発団が東京地検に上申書提出

 杉並区の待機児童問題は、認可保育所の募集人員枠を水増しすることで、とりあえず急場をしのぐという格好になったけど、そもそも待機児童という存在そのものがおかしな話なのだ。しかも、杉並区の場合は、認可外の施設に入所した子供は待機児童ということにはならないので、都内でも待機児童の少ない区として、若いお母さんたちには人気があって、わざわざ転入してきたひとたちもいたってんだから、なんとも罪が重い。

 とはいえ、待機児童ってのは、区だけで解決できるものでもないわけで、獅子頭・猪瀬君がのたまっているように、「国に原因」があることは間違いない。少子化って言いながら、認可保育所に入りたくても入れない子供たちが存在するってことは、これまで子育てについて行政が真剣に取り組んでこなかったかの証明でもあるんですね。

 いかに子育てしやすい社会システムにしていくかというのが少子化を解決するとっかかりになるはずなのに、認可保育所ひとつ満足に整備できてないんだから、ま、国のやってることなんか推して知るべしです。だいたい、少子化担当大臣ってやつの顔ぶれ見てれば、この国がいかに少子化問題を疎かにしていてるかわかろうってもんです。福島における子供の被曝を放置しているのだって、そうした行政の怠慢の延長線上にあるわけで、これじゃあ、若いカップルに子供作れってせっついたところで、到底その気になんかなれるわけありません。我が家のドラ娘も、3.11以降、子供ほしいって言わなくなったもんなあ。

 福島の子供たちの被曝と言えば、その元凶は東電なわけだけど、東電を告発している被災者たちが強制捜査を求めて東京地検に上申書を提出したってね。上申書出されるなんて、東京地検もみっともないこってす。本来なら、被災者が立ち上がる前に、検察が独自で捜査に乗り出さなくちゃいけないんだよね。ユッケで食中毒起した焼肉屋には有無を言わさず強制捜査に着手したくせに、東電はほったらかしだったんだから、これもまた怠慢以外のなにものでもありません。3月には起訴するかどうか決めるって言ってるけど、果たしてどうなることやら。

 とうわけで、なんと本日はくろねこの誕生日なのであります。めでたさも中くらいなりおらが春、ってなわけで、お後がよろしいようで。

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