PC遠隔操作事件

2014年5月21日 (水)

PC遠隔捜査事件は冤罪疑惑だけでなく、可視化、証拠の全面開示、長期拘留による人質司法など、捜査のあり方やメディアの報道のあり方も問われていたいたこを忘れてはいけない。

 PC遠隔操作事件は、なんともやるせない結果になってしまった。冤罪を信じていた多くのひとたちを片山君は裏切ってしまったわけだけど、この事件はいまだに釈然としないことが多いのもまた事実だ。まずもって、4人が誤認逮捕されたという事実を忘れてはいけない。そして、誤認逮捕が発覚して、片山君が捜査線上に浮かび上がった時点から始まった警察のリーク。それに踊ったマスメディア。犯人と決まったわけでもないのに、隠し撮りまでしていたTV局もあった。その舞台となった猫カフェは、いわれなき批判にもさらされた。

 なによりも問題なのは、可視化を拒否したり、証拠の全面開示を拒んだり、そのうえ代用監獄による長期拘留だ。しかも、拘留中は取り調べもロクにしていないという、人質司法の典型がここにある。実は、こりこそがPC遠隔操作事件の肝なのだ。警察・検察は、片山君が河川敷に穴掘ってスマホを埋めるという、洒落にもならない墓穴を掘ったことで、してやったりと満面の笑えみで祝杯を上げているだろうが、この事件が警察の凄まじいリークなど冤罪を疑わせるに足るだけの状況証拠があったことは事実だし、逮捕後の被疑者に対する警察・検察のの対応も、接見禁止の長期拘留うなど人権侵害にも等しいことがあったのも事実なのだ。

 ある意味、片山君のここ掘れワンワンは、警察・検察にとってもラッキーだったはずだ。保釈中も尾行をするという地道な捜査が実を結んだという見方もあるようだけど、これを口実にして、だから否認している奴を簡単に保釈してはだめなんだ、って警察・検察が強気になってくることも十分に考えられる。

 犯人逮捕でPC遠隔捜査事件がすべてチャラになったわけてではけっしてない。先にも書いた、可視化や証拠の全面開示、長期拘留、さらには警察のリークとそれに踊ったマスメディアなど、この事件が教えてくれる問題点は極めて重要なのだと息巻きつつ、今日はお後がよろしいようで。

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2014年5月20日 (火)

片山君がスマホを埋めたのを目撃してたんなら、なんでその直後にここ掘れワンワンしなかったんだろう。謎が謎呼ぶPC遠隔捜査事件の行方やいかに。

 PC遠隔操作事件が思わぬ展開。なんとまあ、真犯人を名乗るメールは、片山君本人の手によるもので、河川敷に埋めたスマホから発信されたものなんだとか。で、それを尾行していた捜査員が目撃していたってんだから驚き桃の木山椒の木なのだ。

 まずもって、保釈中も尾行をしていたというストーカーまがいの行為にビックリ。でもって、真犯人を名乗るメールが送られてから、こりゃおかしいってんで河川敷をここ掘れワンワンしたらスマホが出てきて、してやったりってんだが、なんで河川敷に何か埋めたらしいとわかった直後に確認しなかったんだろう。さらには、片山君が行方不明というのも何か釈然としない。尾行は続けていなかったのか? もしそうだとするなら、その理由は?

 てな具合いに、突っ込みどころ満載の急展開なんだが、これを報道するTVのニュースもひどいもんです。警察リークそのまままに、片山君が失踪中なんてテロップ打ってる局もありましたからね。さらに、事件勃発当時に片山君が犯人らしいという警察のリークに乗っかって隠し撮りした映像まで、ここぞとばかりに流したりもしてました。

・八木啓代のひとりごと
PC遠隔操作事件:河川敷のスマホにまつわるこれだけの謎

 テレビ朝日『スーパーJチャンネル』では、コメンテーターの元読売新聞社会部記者でヘビースモーカーの大谷君が、「捜査員が目撃していたし、わざわざ捜査当局が証拠もなしにそんなことするわけないわけで・・・」なんて意味のことをくっちゃべっとりました。あ~あ、袴田事件の味噌漬けの衣服はなんだったんでしょうね。警察リークを鵜呑みにすることで、どれだけマスメディアが冤罪に加担してきたことか。まるで学習してないんだね。スマホから片山君のDNAが検出されたとも伝えられているけど、これだって怪しいもんだ。

 というわげで、事の真相はいまのところ闇の中ってのが正直ところで、そんなことより片山君の身の上が案じられます。最悪なことが起きなければいいのだけれど。

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2014年5月17日 (土)

『美味しんぼ』休載。小学館は自ら表現の自由を放棄したか&「双葉町に鼻血が有意に多い」調査結果&PC遠隔操作事件で真犯人からメール!?

 昨日のエントリーで、「解釈改憲」宣言のその夜に、レレレのシンゾーと会食した時事通信の田崎、NHKの島田の両君以外の報道関係者とは誰なんだろうと書いたけど、判明しました。毎日新聞の山田孝男特別編集委員と朝日新聞の曽我豪編集委員だそうです。レレレのシンゾーは、会見後に「こう説明していけば国民の理解が得られる」と自画自賛したそうだから、みんなで祝杯でも挙げたか。にしても、解釈改憲しようと目論む権力者と、それも高らかに宣言したその日に、酒食を共にするその神経のなんと下衆なことか。

 で、下衆の極みなのが、『美味しんぼ』の休載を決めた小学館です。鼻血騒動とは直接関係なく、休載は前から決まっていた、なんておためごかしを言ってるけど、そんなこと誰が信じるもんですか。明らかに圧力に負けたね。憲法をテーマにした市民集会の後援を拒否する自治体と同じようなもんです。

 小学館は鼻血騒動を受けて、「ご批判、お怒りは真摯に受け止め、表現のあり方について今一度見直していく」そうだが、自ら表現の自由を放棄したようなもので、こんなこと言い出したら、賛否がわかれる事柄について、作者としての見解を表現することは一切出来なくなっちゃいます。批判があったから表現のあり方を見直す、なんてことを表明しちゃったんだから、今後は漫画に限らず、小説だろうが評論だろうが、およそ小学館の出版物は検閲されてるって思った方がいいかもしれない・・・なんて、妄想もしてみたくなろうというものだ。

「美味しんぼ」一時休載へ 「表現のあり方を今一度見直す」と編集部見解

 でもって、鼻血については、「福島県双葉町では、鼻血などの症状の統計が有意に多かった」っていう調査結果があったてね。この調査は、2012年11月に実施されたもので、「その結果、双葉町と丸森町は、体がだるい、頭痛、めまい、目のかすみ、鼻血、吐き気、疲れやすいなどの症状で、木之本町よりも有意に多かった」っていうから、『美味しんぼ』で語られたよりも深刻な体調不良が起きていたってことになる。

・・福島県双葉町で鼻血「有意に多い」調査 「避難生活か、被ばくによって起きた」

 問題は、なんでこの調査結果が表に出てこないかってことで、おそらくここにも何らかの自主規制がかかってるんでしょう。なによりも、鼻血もめまいも、その他諸々の体調不良もなかったことにしないとまずいひとたちがいるってことなんだね。会ったわけではないけどね。

 小学館に抗議したひとたちは、この調査を知ったら、さぞや寝覚めが悪いことでしょう。

 寝覚め悪いのは、PC遠隔操作事件で片山君を犯人に仕立て上げた捜査関係者もさぞかしでありましょう。なんてったって、真犯人と名乗る「小保方銃蔵」からメールが届いちゃいました。いたずらということもなくはないけど、これで警察、検察はますます旗色が悪くなるのは確実です。冤罪が確定した暁には、警視総監の首くらいはとらないと間尺にあいませんよ、ったく。

遠隔操作ウイルス事件の真犯人名乗る「小保方銃蔵」からのメール、落合弁護士などに届く

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2014年3月 6日 (木)

「被告が全面的に争っており、罪証隠滅の恐れがあることから保釈に反対してきた」(東京地検次席検事)って、被告が争うのは当然の権利だろ。ようするに、自白しなけりゃいつまでも拘留ってわけね&内閣法制局長官が「安倍の番犬」発言に抗議。本当のこと言われちゃったからね。さすが、「番犬」らしいや。

 カミさんがウイルス性胃腸炎でダウン。医者の薬が利いたか、どうにか今朝になって復調したけど、一時はトイレにこもりっきりのカミさんをなす術なくドラ猫と一緒に見守るだけであった。

 見守るといえば、人質司法の典型であるPC遠隔操作事件だが、ようやく被告である片山君が保釈された。高裁の保釈決定に検察が執行停止で邪魔したあげく、手続きに違法性があったってことで恥の上塗りしちゃったんだが、ザマーミロです。

 で、この期に及んでも、東京地検次席検事とやらは、「重大悪質な事件で、被告が全面的に争っており、罪証隠滅の恐れがあることから一貫して保釈に反対してきた。高裁の保釈許可決定には著しく正義に反する法令違反と重大な事実誤認があり、特別抗告している。最高裁で適切に判断されると考えていてる」(東京新聞より)なんて息巻いてます。

 「被告が全面的に争って」いるから保釈は認めないって、これこそまさに世界に悪名高い人質司法そのものなんですね。被告が争うというのは当然の権利であって、その権利を行使したら判決出るまで拘留するなんてのは人権侵害もはなはだしい。拘置所を代用監獄と思ってる証拠です。

 さらに、「罪証隠滅の恐れ」ってのはおかしなもので、事件から1以上もたって公判も始まってるってのに、何をいまさらなんだね。そもそも、確たる証拠があればこそ逮捕したんじゃないのか。こんなことをいまさらのようにのたまっちゃうってのは、いかに状況証拠だけに頼っているかっていうことを自分で認めちゃったようなもんです。

 「著しく正義に反する法令違反」なんてのもよく言うわです。たとえば、小沢一郎狂想曲の時には、検察自らが「著しく正義に反する法令違反」してきたよね。証拠捏造はするわ、脅しはかけるわ、検察審査会にだって圧力かけたんじゃないかと疑われてるんだからね。

 PC遠隔操作事件は片山君が保釈されて、「猫男」なんて揶揄して犯人扱いした新聞・TVがこれからどんなスタンスで報道するかも、興味津々の今日この頃です。

 ところで、病み上がりの内閣法制局長官・小松君が、共産党のとっちゃん坊や・小池君に「憲法の番人なんだから、安倍政権の番犬みたいなことをしないで」って突っ込まれたことにいたく気を悪くしたようで、「国家公務員にもプライバシーや名誉にかかわるものを含め基本的人権が保障される」って抗議したそうだ。痛いところ突かれちゃったってわけね。心当たりがなけりゃ鷹揚に構えてりゃいいものを、なまじ騒いじゃうもんだから余計に「番犬」らしさが際立っちゃうんだね。レレレのシンゾーのお仲間たち共通の反応です。泰然自若って言葉とは無縁の、「ああ言われたらこう言う」という手合いですから。

<内閣法制局長官>「安倍政権の番犬」批判に抗議

 「安倍政権の番犬」って後ろ指差されたくなかったら、集団的自衛権について「憲法の番人」として内閣法制局長官としての矜持を見せてもらいたいものだ。もっとも、そんなものがあったら、「番犬」発言にいちいち抗議するような大人げないことしないだろうが・・・。

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2013年5月29日 (水)

朝日が重い腰上げて「誤報」発言にボソっと反論。その論調の生温いこと。こんなんでお茶濁してちゃダメでしょ&佐賀地検の検事がカッターナイフで容疑者を威嚇!? 検察改革は遠くなりにけりだね。

 ようやく重い腰を上げて、朝日新聞がお子ちゃま市長・橋↓君の「誤報」発言に反論です。遅すぎだけど、やらないよりはマシか。世間からも「売られた喧嘩も買えないのか」って声がチラホラ出てきたし、ここらで何らかのリアクション起こさないとまずいかもって計算が働いたんでしょうね。でも、その論調はなんとも生温いんだね、これが。「誤報」なんて言われたんですよ。ボソっと社会部長の署名原稿でお茶濁している場合じゃないでしょ、ったく。こんなんだから、お子ちゃま市長に限らず芸人まがいのパフォーマンス好きの政治家を付け上がらせちゃうんだよね。これをきっかけに、他のマスメディアも一斉に「誤報」発言をつつき始めたら面白いんだけど、どうなることやら。

・朝日デジタル
「誤報」の指摘あたらない 朝日新聞大阪本社社会部長

 さて、検察がまたしでかしてくれました。佐賀地検の検事が取調べ中の容疑者にカッターナイフを突き出したそうです。録画・録音されていたから発覚したってんだが、録画されててもこんなこと平気でやるんだから、録画されない取調べではどんな脅迫してるかわかりません。やっぱり、どこか神経がマヒしちゃってるんでしょう。おそらく、これまでも同じようなことやってきてるんだろうね。だから、録画されてるにもかかわらず、習い性ってやつでついやっちゃったってところなんじゃないの。この検事は、カッターナイフを突き出した後に、カッターの柄で机を叩いて威嚇したそうだけど、検事にとってはこの程度のことは日常の風景なのかもね。

・東京新聞 TOKYO Web
容疑者にカッター突き出す=取り調べで検事、告発検討-佐賀

 PC遠隔操作事件における長期拘留だって、これと同じような暴力なんだよね。片山氏は「自殺した方が楽」って拘留開示の法廷で心情を吐露したそうだが、これこそが検察の狙っているところで、こうして弱気にさせて自白に追い込むって寸法です。PC遠隔捜査事件は、可視化を要求して以来取り調べは進んでいないからカッターで脅すような物理的な暴力は行使できないけど、留置場に閉じ込めておくだけで十分にその効果を発揮してるってわけです。

・47NEWS
コメント「自殺の方が楽」と片山容疑者 遠隔操作事件、法廷で

 検察改革ってのはどこ行っちゃったんだろう。結局、陸山会事件で検察のリークを垂れ流したマスメディアが、まるで反省していないから、検察を図に乗せているっていう面もあるに違いない。PC遠隔操作事件だって、性懲りもなく検察リーク垂れ流す新聞もあるくらいですから。このままだと、権力と検察の馴れ合いってのは、ますます巧妙になって、振り向けば治安維持法なんて時代がやってくるかも・・・って、朝っばらから縁起でもない妄想しちまった。

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2013年5月23日 (木)

PC遠隔操作事件の公判前整理手続きで検察は証拠開示せず。裁判長も「異常」と呆れ返ってます&公開質問状持って原子力規制委員会にねじ込んだ日本原電社長の哀れさよ。

 PC遠隔操作事件の公判前整理手続きが昨日あったんだが、検察は確たる証拠開示することもなく、「犯人性の証拠は捜査終結後に示す」なんてことをぬかしてます。さすがに裁判長も、「異例、あるいは異常だが、どうしてこうなったのか」と呆れ返っていたとか。そもそも、公判前整理手続きというのは、裁判の争点や証拠を絞り込むのが目的であって、裁判の単純な打ち合わせをする弁護人、検察、裁判官の三者会談ではないんだよね。

 おそらく、検察は、証拠開示をせずに裁判の引き延ばしをして、被疑者の長期拘留を図ってるでんしょう。証拠開示しなければ、証拠隠滅の恐れがあるから保釈なしよ、っていう言い草も通りやすいからね。公判前整理手続きが、代用監獄の活用に利用されてるってわけです。佐藤弁護士が怒り心頭なのはごもっともです。

【PC遠隔操作事件】第1回公判前整理手続きで、弁護人の怒り炸裂

 で、怒り心頭をはき違えちゃったのが日本原電のシャチョさんです。活断層を正式認定した原子力規制委員会に乗り込んで、公開質問状とやらを提出したってさ。そのへんの地回りがメカジメ料払わない飲み屋にねじ込むのとさも似たりです。で、公開質問状には「当社の名誉や信用、事業運営に重大なかかわりがある」てなことがしてたためられていたらしいが、ようするにこのままだと会社が潰れちゃうんだよって泣きを入れてるわけね。事故が起きたらそれどころじゃないだろうに、会社の先行き以外は何も見えなくなっちゃてるんだろうな。なんか、哀れだなあ。

敦賀断層 原電また公開質問状

 原子力規制委員会の結論におかんむりなのは、福井県知事もご同様で、「科学的な議論を尽くしていない。地元として納得しにくい状況だ」てなことを口走ってます。○○のひとつ覚えみたいに、科学的根拠だなんだと、もうウンザリだね。そもそも、原子力規制委員会っていうのは、極めて高度な独自性を有した組織で、その結論には国も文句が言えないってのが建前のはずじゃなかったのか。当事者である日本原電がイチャモンつけるなんてのは無礼な話だし、自治体の首長ならなおさら規制委員会の結論に口出ししちゃいかんだろう。もっとも、だからこそ、規制委員会のメンバーというのは重大な責務を負っているわけで、そのチェックはこれからもしていかなければいけないのだけれど・・・。

福井知事「議論尽くしていない」=規制委に不信感、敦賀活断層

 原子力規制委員会が出した結論に、電力会社にこれ以上は文句言わせないよ、っていう線引きをしないと、こうした悪あがきはこれからも起きてくるに違いない。本来なら、政府が「ウッセー、黙ってろ」って一喝すればいいんだろうけど、自民党は原発意地・推進したいのが本音だから、わざとほったらかしにしてるんじゃないのでしょうか。でなけりゃ、日本電源に言いたい放題させとかないでしょ。原子力規制委員会が思いの他、職務に忠実だったのは、原子力村にとっては誤算だったんでしょう。日本原電の異常なほどの抵抗は、少しでも原子力規制委員会に圧力かけて、やる気を削ごうという戦術のひとつなのかもね。なんて奴らだ。

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2013年4月12日 (金)

「車をぶつけたりすると慌ててさらに大きな事故を起こしたりする。多分、東電の現場もそういう状況」とぬかす原子力規制委員会委員長の無責任発言&PC遠隔操作事件で共同通信記者が犯人(?)のメール履歴を閲覧&違憲総理とメディア幹部が平然と会食。みんなでたかれば怖くない。

 福島第一原発の汚染水だだ漏れは止まるところを知らず、とうとう漏れが見つかった貯水槽から汚染水を別の貯水槽に移すためのパイプからも漏れ出てしまう始末と相成りました。こういう具合に、やることなすことうまくいったためしがないってのは、つまるところ東電に事故収束のための長期的なヴィジョンが皆無で、すべてが付け焼刃で進められているからなんだね。

 で、それを監視しなくちゃいけない原子力規制委員会ってのが、これまたちっとも危機感を持っていない。それが証拠に、汚染水漏れが発覚した直後の記者会見で、委員長の田中俊一センセイは、立て続けにトラブルが起きている現状について質問されて、「誰でもそうだが、車をぶつけたりすると慌ててさらに大きな事故を起こしたりする。多分、東電の現場もそういう状況」てなことぬかしとりました。その心は、「汚染水漏れは想定外」だったってことなんだろうけど、原発を監視する規制委員会がこれだもんね、そりゃあ電力会社においておやってわけです。「とかくこの世は無責任」って歌った植木等も、天国から原子力村の所業は「お呼びでない」って嘆いているかもな。

 さて、PC遠隔操作事件だけど、片山君はこれまた再逮捕。捜査当局は代用監獄をフル活用して、長期拘留で締め上げようって寸法なんでしょう。マスメディアはこの事件に関して、しょっぱなに当局からのリークに踊っちゃっただけにちょいと沈黙を保っているけど、共同通信の記者がおかしなかことをやってくれました。なんでも、「犯行声明を弁護士らに送りつけた人物が利用したとみられるウェブメールのサイトで、メールアドレスとパスワードを入力し、送受信の記録などを複数回見ていた」そうだ。「パスワードは犯行声明の内容をヒントに類推した文言を入力」したら、「偶然アクセスできた」ってんだが、安手のミステリーじゃあるまいし、にわかには信じられないけどね。記者だけじゃなく、共同通信は社としてちゃんとした説明責任果たしてほしいもんだ。

・時事ドットコム
共同通信記者が犯人のメール閲覧=PC遠隔操作取材で複数回接続

 ところで、今年に入って、レレレのシンゾーは、新聞やTVの会長・社長をはじめとして、各社論説委員などと高級レストランで頻繁に会食しているってことは、これまでも何回か紹介したけれど、しんぶん赤旗がそうしたお食事会にいちゃもんつけてます。当然でしょうね。これは何もレレレのシンゾーに限ったことじゃなくて、歴代のソーリは皆同じなんだけど、こんなことやってるんだもの、権力の監視なんてできるわけありません。さらに問題なのは、こうした食事会の経費ってのは、おそらくソーリ持ちだろうってことだ。まさか、「割り勘」なんてことはありませんよね。ようするに、レレレのシンゾーに驕ってもらてるんでしょ。ただほど高いものはないってのが世間の通り相場ですから、当然その見返りってのがあるだろうことは誰だって容易に想像がつく。

 やっぱり、こうした会食ってのは異常だと思わなくちゃいけないんだよね。もっとも、現役の記者が総理大臣のゴーストライターをしてるような国ですから、ジャーナリストの矜持なんてものを語ること自体、虚しいものはないのかもしれないけれど・・・なんてこったい。

・しんぶん赤旗
これでいいのか大手メディア
首相と会食 とまらない
社長に続き政治部長・論説委員長らも

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