唐突ですが、バナナマンの日村が結婚したとかでスポーツ紙が報じてるんだが、なんで「妊娠はしておらず」なんてことが記事になるのかねえ。いつからなんだろう、芸能人が結婚するたびに「妊娠してるとかしてないとか」書くようになったのは。これってある意味で差別にもつながるんじゃないの。いずれにしても、なんかとてつもなく「猥褻」な気がするんだが・・・どうでもいいか。
そんなことより、自衛隊の日報隠蔽は航空自衛隊でも発覚しましたとさ。で、日報隠蔽が続々と発覚していることについて、ひょっとこ麻生は「10年以上前?…民主党内閣の頃…?防衛省も10年前のこと聞かれても困るんじゃねぇか?」って記者会見でのたまってくれたんだが、ははは、なんと10年前は麻生政権だったというオチがついちまいました。
財務省といい厚労省といい防衛省といい、省庁が公文書を改竄したり隠蔽したりすることは、これはもう国としての根幹を揺るがす問題なんだから、個別の政策をひとまずおいても徹底的に議論しなくちゃいけない。ところが世間ていうのは逆なんだね。そんなことよりもっと大事なことがあるだろう、って平気で口にしちゃうひとたちがいるんだから、この国の為政者にとっては「こんなひとたち」を誑かすのはさぞかし簡単なことだろう。
・「ない」日報、1日おきに新事実 現場に届かぬ政治統治
それはともかく、公文書改竄や隠蔽と同じくらい国の根幹を揺るがすような出来事がもうひとつあるんだね。それが、政治家による教育への介入だ。チンピラ議員が前文部事務次官の前川喜平氏の講義にクレームつけて文科省を動かしたことがきっかけでクローズアップされたんだけど、これがけっして特殊なケースでないことがわかってきた。
・後を絶たぬ政治家の「介入」 根拠なし「教育ダメ論」
たとえば、都内の中学校で行われた「性教育授業」に対して「都議が都議会で教員らを名指しして『不適切な性教育』と批判」していたってね。凄いよね、教員を名指ししたってことは、明らかに恫喝だろう。自民党の都議だそうで、性教育の専門家集団が「教育への不当な介入だ」と抗議したのは当然のことなんだね。
・都議の教員批判、波紋 中学校の性教育「不適切」
・性教育で申し入れ 国際基準は「幼少期から」 都議の授業批判で識者
さらに、北海道では、原発の危険性を指摘した北海道大学助教の高校での講義に、経済産業省の出先機関である北海道経産局の幹部が内容を修正するように事前に要求してたってね。
「『教育への不当な介入』という住民からの批判に対し、経産局は『中立的な講演内容を求めただけだ』と説明している」そうだが、お役所が言う「中立」という言葉くらい危ないものはない。埼玉県で起きた憲法9条をめぐる市民の俳句排除問題をきっかけに発覚した「護憲集会」への自治体による不当な対応も、「中立」という言葉を金科玉条のごとく振りかざしていたものだ。
・エネルギー授業 修正要求は行き過ぎだ
こうした教育への不当な介入という流れは、おそらく常態化してるのではないだろうか。でなけりゃ、前川講義をきっかけにして次から次へと政治家による教育現場へのクレームが発覚するわけがない。
第一次安倍政権における教育基本法改悪がすべての始まりだったのかもしれない。そして、ゾンビのようにペテン総理が再び政権の座についたことにより、一気に教育現場へのプレッシャーが加速したってことなのだろう。
「公文書改竄」と「政治による教育への不当な支配」・・・これこそがいままさに日本が抱える極めて危険な病巣であることは間違いない。ほっておくと、大変なことになりますよ。
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