労働者派遣法

2023年9月 2日 (土)

農水大臣の「汚染水」発言を束になって非難する政治家やメディアの“言葉狩り”・・・正直者が馬鹿を見る!!

 中国の禁輸政策を「想定外」とのたまって呆れられた農水大臣、野村君が、さらに「処理水」発言で非難囂々の憂き目にあっている。海洋放出された汚染水を「処理水」と言い換えてきたヘタレ総理にすれば、身内から出たとんでも発言に地団太踏む思いだったに違いない。

 そんな空気を察知したか、想定外の野村君は早速、「言い間違えたことを全面的に謝罪したい。福島県をはじめ関係者の皆さまに不快な思いをさせて申し訳なかった」って頭下げちゃいました。

野村農相 “汚染水”発言 謝罪し撤回 野党側は追及の構え

 いやいや、アンタは正直に言ったまでのことなんだから、謝る必要なんてありませんて。謝るなら、「汚染水」を「処理水」と言い換えて平然としているヘタレ総理の方だろう。

 それにしても、この「汚染水」発言に、野党もメディアも一緒になって責め立てているけど、これって「言葉狩り」なんじゃないのか。「処理水」って言うことで、海洋放出を正当化しようとする思惑がそこにはある。

 NHKは「中国が使う『汚染水』」って表現をしたそうだが、デブリに触れた冷却水は「汚染水」以外の何物でもない。それなのに、敢えて「中国が使う」という枕詞を付けるNHKの政権へのすり寄り具合は、公共放送局としてなんとも不気味なものがある。

 「処理水」と呼ぼうが「汚染水」と呼ぼうが、その実態に変わりがないわけで、BS-TBS『報道1930』では原発推進派の中からもこんな発言が出ているくらいで、海洋放出の危険性に右も左もないってことなのだ。

「アルプスというのは導入された当初からずっと『トリチウム以外の60種以上の放射線物質を全部取り除くんだ』と言ってきたにも関わらず、残念ながら処理された水の7割で基準値を上回ってますのでアルプスの性能が問われている。2次処理で本当にどの程度取れるのか?ということを専門家が入った第三者機関がきちんと検証して国際社会に発信して、それで海洋放出ということにすれば、アルプス処理水の海洋放出がここまで他国から、あ~だ、こ~だと言われるような問題にならない」(笹川平和財団・小林祐喜)

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2015年6月20日 (土)

連合が新橋でなまっちょろいビラ配り。派遣法改正案が「天下の悪法」というなら、体張って法案阻止してみろってんだ。

 同一労働同一賃金法案が自公+維新の骨抜き修正案で可決。派遣法改悪法案も、同一労働同一賃金法案とのバーターで維新が採決OKとやったもんだから、強行採決という修羅場なしでスンナリ衆院通過。これ以外にも、残業ゼロや手切れ金でいつでも首切りなんて法案が控えているわけで、一般大衆労働者諸君にとっては暗黒時代の到来です。

派遣法案が衆院通過 雇用安定 実効性に懸念

 それにしても、連合は何やってんだろうね。昨日は、改悪派遣法は「天下の悪法」なんていまさらながらに言い出して、新橋駅前で抗議活動したそうだが、形ばかりのごまめの歯ぎしりってところです。「すべての働くひとのために頑張る」ってのがスローガンのくせに、ここまで一般大衆労働者諸君のために体張って法案阻止で戦う素振りさえ見せませんでしたからね。

連合が派遣法改正案の成立阻止を訴え

 そもそもが大企業の組合が母体だから、ようするに既得権益者のひとりです。だから、自分たちの賃上げには熱心でも、非正規の雇用問題なんかどうでもいいんだね。なんてったって、非正規を使う立場にいるわけで、そりゃあ使い勝手のいい非正規が増えてくれるのは大歓迎だ。「同一労働同一賃金」が実現された日にゃ、非正規を雇う旨味がありませんからね。

 それは、企業だけじゃなく、現場でも思いは同じなんじゃないのかねえ。「俺は正社員。君は非正規」って差別意識は、大企業になればなるほど根強いものがあるはずなんだね。実際、フリーで仕事してると、そんな輩ゴロゴロしてますから。たとえば、「みんなでいいモノ作りましょう。クライアントの説得はまかせてください」ってほざいてたやつが、何かトラブってクライアントからクレームつこうものなら、「いやあ、しょせんサラリーマンだから。クライアントに言われちゃうと・・・」ってトンズラしちゃいますからね。

 おっと、ちょっと個人的な恨みつらみになっちまった。ようするに、連合は正規社員のためのものであって、非正規は眼中になかったってことなんだね。そういう姿勢が、正規VS非正規という格差を野放しにしてきたのは間違いない。だから、昨日の抗議活動なんてニュースに接すると、「ざけんじゃねえ」と悪態つきたくなる今日この頃なのだ。

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2014年10月29日 (水)

「最終的に国が責任を負う」から原発再稼働同意の無責任&派遣法改正案の狙いは一部のエリート正社員以外はほぼ派遣ってことなんじゃないの。

 東京も木枯らしが吹いて、いよいよ寒さも本番か。これから年末にかけての季節は、1年の中でもけっこう好きなんだが、今年はなんともやるせないことになっちまった。

 とはいえ、縮こまってばかりもいられないわけで、世の中ではいろんなことが起きてます。そのひとつが、川内原発再稼働です。薩摩川内市の市長が再稼働に同意しちゃいました。事故が起きた時の責任は、「最終的には国が負うべき」って言ってるそうだが、なんとも無責任な話だ。福島第一原発事故はいまだに収束することなく、垂れ流しになっている汚染水については「東京電力任せでなく、国が前面に出て、従来のような逐次的な事後対応ではなく、想定されるリスクを広く洗い出し、予防的かつ重層的な対策を講じる」って基本方針を去年の9月に声高に叫んでたくせに、まったく解決の糸口すら見つかっていないのが現状なんだよね。ああ、それなのに、「最終的には国が責任持つから」ってんで再稼働を認めちゃうなんてのは愚の骨頂です。

川内原発、再稼働に市長と議会が同意

 そもそも、国が責任取るって具体的にどんなこと言ってるんだろう。金か。原発がひとたび事故ったら、命あっての物種なんであって、金で済むことではありません。それは、福島の現在を見ればよくわかることなんだけど、原発再稼働に熱心な皆さんにとっては福島第一原発事故ってのはなかったことになっちゃってるんだね。国民の生命と財産を守るのが政治の原点とするなら、再稼働に同意した市長や市議会のセンセイたちってのは、自らの責任と義務を放棄しちゃっているようなもんなんだね。恐ろしいことです。

 恐ろしいと言えば、労働者派遣法改正案が審議入りした。この法案が成立したら、非正規労働者は企業の言いなりで、一部のエリート正社員以外はほぼ全員が非正規なんてことだって考えられないことじゃない。いま以上に非正規が増えてごらんなさい、おそらく結婚できない若者がわんさか出てきますよ。当然子供を産むどころじゃないから、ますます少子化に拍車がかかる。少子化対策には雇用の安定が欠かせないってのに、労働者派遣法改正案は非正規の固定化を画策してるようなもんですからね。

労働者派遣法改正案:「正社員への希望消える」労働者反発

 それもこれも、企業が労働者を好き勝手に使いまわすためのものなわけで、レレレのシンゾーが目指す「企業が活動しやすい国」ってのは、昨日の本会議で共産党の議員が言っていたように「労働者が大切にされない国」ってことです。トリクルダウンだかなんだか知らんけど、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が浸透する」なんていう、大金持ちが儲けたおこぼれを庶民がいただくなんてふざけた経済原理に騙されちゃいけません。それって、国民の家畜化ってことですからね、ったく。

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