一生派遣で低賃金。そして、手切れ金払えば解雇もOK。わが世の春で企業はウハウハ。利益の一部は献金となって政治家の懐もあたたまる。これが、安倍晋三のトリクルダウンか。
あ~あ、シンガポールとドローかい。格下だからって油断があったわけじゃないだろうけど、相手だって必死だからね。そこを攻め切れなかったってことは、形は引き分けだけど正しくは完敗ってことです。ま、次に期待するしかありません。
でもって、誰も期待してないのに、やりたい放題しているレレレのシンゾーなんだが、とうとう金さえ払えば解雇もOKの規制緩和策に向けて動き出したようだ。政府お抱えの規制改革会議とやらが、雇用、農業、医療などの分野における規制改革ってことでまとめた答申の目玉がこれなんだね。裁判で不当解雇って判決が出た時に職場復帰ではなくて手切れ金払って解決するってわけです。
こんな制度が導入されたら、そりゃあ企業はウハウハでしょう。派遣法の改悪で一生派遣でこき使っても誰からも文句は出ないし、同一労働同一賃金も維新の党が自民にすり寄ったことで骨抜きになっちゃったし、そこへもってきて今度は手切れ金で解雇OKってきたもんだ。いやはや、企業にとっては我が世の春ですね。
不当解雇で解決金貰えるんならいいじゃないか、なんてタカくくってると大変っすよ。こんな制度が本決まりになった暁には、解決金の額がまず問題になりますね。いったい、どのくらいの額なら妥当なのか。たとえば、交通事故の賠償金のように裁判所が決めるんだろうか。それとも、裁判所は不当解雇の判決出すだけで、後は企業と個人の話し合いってことになるんだろうか。もしそうだとすると、これはもう企業の言いなりになる危険性大です。
ようするに、低賃金で働かせて、何かあったら雀の涙金払ってお払い箱。そんなプランなんでしょう。そうなったら、人材なんてのは育ちませんね。技術やノウハウの継承なんてまったくなくなるだろうから、一般大衆労働者諸君は文字通り機械の歯車のひとつてっことになります。錆ついたら交換すればいいんだから。
安保法制=戦争法案で議論されている「自衛隊員のリスク」にレレレのシンゾー一派が頓着しないのも、これと似たような感覚だからなんじゃないのか。自衛隊員ってのは単なる駒のひとつで、その命にいつだって替えがきくって思っているに違いない。ひとの命も使い捨て・・・規制改革の究極の姿がこれですよ、ったく。
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