「領収書等は支出を受けた者が発行するものであり、支出の目的、あて名についても発行者が記載すべき」(総務省)&自民党幹事長ごときが「解散」を口にするなんておこがましい。「解散は首相の専権事項」の嘘。
南スーダン視察旅行に赴いた網タイツの防衛大臣・稲田君の現地滞在時間はたったの7時間だったとか。へたすると戦死者が出るかもしれない駆け付け警護の判断材料とするための視察がこれだもん。しかも、危険区域には足を運ばなかったようで、こんなお飾りにもならない防衛大臣に誰が命を預けるもんですか。
駆け付け警護容認のためのアリバイつくりで南スーダンまで出かける暇があるなら、白紙領収書問題をどうにかしろってなもんだが、実は白紙領収書に関して総務省は「国会議員関係政治団体の収支報告の手引き」の「収支報告書等の作成(P62)」中でちゃんと見解を述べている。
「領収書等は支出を受けた者が発行するものであり、支出の目的についても発行者において記載すべきであり、国会議員関係政治団体側で追記することは適当ではありません」
「領収書等は支出を受けた者が発行するものであり、あて名についても発行者において記載すべきであることから、発行者から追記の要請がある場合を除き、国会議員関係政治団体側で追記することは適当ではありません」
(ブログ「まるこ姫の独り言」より)
化粧崩れの総務大臣・高市君がこれを知らないとは言わせない。もし知らなかったとすれば、お馬鹿な大臣ってことだ。おそらく、新聞・TVもこういう手引きの存在を知っているはずで、それでもワイドショーなんかは豊洲問題一色でワイワイやってるってことは、白紙領収書問題に切り込む意志はないってことなんだね。なんこったい。
ところで、へたすりゃ政権が倒れてもおかしくない白紙領収書問題に、「政治とカネの問題で細かいことばかり追求している。そんなことを詰めるより、政治の責任はもっと大きい問題で命がけでやっていくことが大事だ」ってほざいた土建政治の二階君が、「選挙の風は吹いているか、吹いていないかと言われれば、もう吹き始めているというのが適当だ」なんてことをほのめかしたってね。
それにしても、いったいどんな大義名分があって解散を口にしてるんだろう。おそらく、ペテイン総理の意を汲んでの発言なんだろうが、そもそも「解散は首相の専権事項」ってのがおかしな話なんだよね。さらに、「衆院解散については首相はウソをついてもいい」ってが永田町の常識ってんだから、国民を舐めるのもいい加減にしろってなもんです。
衆議院の解散については、憲法69条で「内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、十日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない。」とされている。ところが、憲法7条には「天皇の国事行為」として「衆議院を解散すること」とあるのだが、それには「内閣の助言と承認により」という注釈が付いている。この「内閣の助言と承認により」ってのを利用して、69条があるにもかかわらず内閣が好き勝手に解散を決められるという屁理屈をひねりだしたのがひょっとこ麻生の爺さんであるところの吉田茂だったとか。
つまり、我田引水で憲法解釈するという集団的自衛権行使容認と同じ手口を、すでに使ってたわけですね。そのおかげで、いつの間にか「解散は首相の専権事項」が定着したってわけで、あくまでも永田町の都合のいい常識にしかすぎません。だから、新聞・TVが土建政治の二階君のたわ言に乗っかって、年明けにも解散かなんて報道することがそもそも間違っている。「自民党の幹事長ごときが解散を云々するなんておこがましい」くらいのことを言ってやるのがジャーナリズムというものだろうに・・・。
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