「英原発開発、もう限界」(日立会長)・・・金の切れ目がなんとやら!&図書館民営化に図書館司書がストで抵抗!!
イギリスにおける原発開発について、日立の会長は「もう限界」と口にし、社長は「経済合理性がなければ計画の凍結もあり得る」と言い放つ。なにをいまさら、ってなもんです。原発が実はコストパフォーマンスが劣悪なんてことは、福島第一原発事故以後というもの、耳にタコができるくらいに聞かされている。ようするに、日本では原発ビジネスが成り立たなくなったから海外輸出を目論んだのだろうんが、そのあげくがこの言い様だ。原子力村ってのがいかに無知蒙昧かってことの証明みたいなもんなんだね。
でもって、「経済合理性がなければ・・・」云々という日立の社長の発言ってのは、皮肉なことに規制緩和の名の元になんでもかんでも民営化に向う動きに対する警鐘にもなっているんだね。そりゃあそうだ、利益を上げるのが民間企業ですからね。その意味では、日立のシャチョサンの発言は正しい。
民間企業とくれば民営化。民営化とくれば水道なんだが、雫石ではとんでもないことになってるってね。その詳細はソース(「民間水道業者「給水停止も」 岩手・雫石 経営悪化で追加料金請求」)を読んでいただくとして、水道だけでなくなんと図書館でも民営化問題が起きているってね。なんでも、「東京 練馬区が2つの区立図書館の運営を民間に委託する方針を示していることに図書館の非常勤の司書で作る労働組合が反対」して、「19日と26日にそれぞれ2時間のストライキを構えて交渉を続けて」いるんだとか。
図書館司書ってのはけっこう熟練を要する職種で、それなりのノウハウを身につけるには経験が必要なんだよね。それを民間に委託しちゃうと、それこそ「経済合理性」ってやつが頭をもたげて、図書館司書としてのノウハウなんかすっ飛ばして効率一辺倒になりかねない。
「TSUTAYA図書館」ってのが一時、話題になったけど、その杜撰な選書にはビックリしたものだ。練馬区がどんな民間業者を想定しているかはわかにらいなけど、同じ轍を踏むことになるんじゃないのかねえ。
で、このニュースで気になるのは、市民の「賛否の声」ってやつだ。ストライキってのは働く者の権利なんだから、否定的な声があることを両論併記を意識してなのかわざわざ紹介するのがひっかかるんだよね。もっとも、マクロン政権に立ち向かうパリ市民を暴徒なんて報道して憚らないメディアが多いことを考えれば、それもまたむべなるかなってことか。
民営化ってんなら、いっそのこと国会を民営化しちゃったらどうだ・・・なんてわけわかんない妄想してみる火曜の朝であった。
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