人質司法

2023年9月 2日 (土)

農水大臣の「汚染水」発言を束になって非難する政治家やメディアの“言葉狩り”・・・正直者が馬鹿を見る!!

 中国の禁輸政策を「想定外」とのたまって呆れられた農水大臣、野村君が、さらに「処理水」発言で非難囂々の憂き目にあっている。海洋放出された汚染水を「処理水」と言い換えてきたヘタレ総理にすれば、身内から出たとんでも発言に地団太踏む思いだったに違いない。

 そんな空気を察知したか、想定外の野村君は早速、「言い間違えたことを全面的に謝罪したい。福島県をはじめ関係者の皆さまに不快な思いをさせて申し訳なかった」って頭下げちゃいました。

野村農相 “汚染水”発言 謝罪し撤回 野党側は追及の構え

 いやいや、アンタは正直に言ったまでのことなんだから、謝る必要なんてありませんて。謝るなら、「汚染水」を「処理水」と言い換えて平然としているヘタレ総理の方だろう。

 それにしても、この「汚染水」発言に、野党もメディアも一緒になって責め立てているけど、これって「言葉狩り」なんじゃないのか。「処理水」って言うことで、海洋放出を正当化しようとする思惑がそこにはある。

 NHKは「中国が使う『汚染水』」って表現をしたそうだが、デブリに触れた冷却水は「汚染水」以外の何物でもない。それなのに、敢えて「中国が使う」という枕詞を付けるNHKの政権へのすり寄り具合は、公共放送局としてなんとも不気味なものがある。

 「処理水」と呼ぼうが「汚染水」と呼ぼうが、その実態に変わりがないわけで、BS-TBS『報道1930』では原発推進派の中からもこんな発言が出ているくらいで、海洋放出の危険性に右も左もないってことなのだ。

「アルプスというのは導入された当初からずっと『トリチウム以外の60種以上の放射線物質を全部取り除くんだ』と言ってきたにも関わらず、残念ながら処理された水の7割で基準値を上回ってますのでアルプスの性能が問われている。2次処理で本当にどの程度取れるのか?ということを専門家が入った第三者機関がきちんと検証して国際社会に発信して、それで海洋放出ということにすれば、アルプス処理水の海洋放出がここまで他国から、あ~だ、こ~だと言われるような問題にならない」(笹川平和財団・小林祐喜)

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2023年8月13日 (日)

「日本の捜査機関による取り調べで人権侵害を被るおそれが拭えない」とイギリスの裁判が犯人引き渡しを拒否・・・人質司法の人権後進国・日本ってことで、ああ、恥ずかしい!!

 8年前にイギリス人の男3人が表参道の宝石店に押し入って1億円相当の宝飾品を強奪したって事件があったんだね。で、容疑者とされた男3人は、まんまとイギリスへと逃亡。当然、日本の警察は国際手配をして、イギリスには男3人の引き渡しを求めていた。

 ところが、イギリスは日本との間に犯人引き渡し条約を結んでいないことから、引き渡しをめぐる裁判があったんだね。で、男3人のうちひとりに対して引き渡しは認めないという判決が出たんだが、その理由というのが「日本の捜査機関による取り調べで人権侵害を被るおそれが拭えない」ってんだから、日本にとってはなんとも恥ずかしいことになりました。

 「捜査機関による長時間の取り調べで自白を強要されるなど、人権上の懸念」があるってのが弁護側の主張だったそうで、これを裁判所が全面的に認めたってことなんだね。これって、日本の人質司法がイギリスの裁判所に断罪されたようなものだ。

 ジャニー喜多川の性加害ばかりにスポットが当たられていたが、国連人権理事会の専門家による調査は、LGBTQ+、障害者、先住民族、被差別部落から朝鮮人や中国人の差別にまで言及している。つまり、日本の人権意識の低さは世界が注目しているってことでもある。

 犯人引き渡しを拒否された日本は、法治国家として認められていないってことでもあるんだから、ここでも三流国家としての日本が晒されちまったということだ。嗚呼、恥ずかしい。

日本への容疑者引き渡し認めず 英の裁判所 表参道強盗事件で 

【今日の気になるX】

注:「くろねこの短語」はリンクフリーです。しかし、Facebookなどで拙ブログの記事を無断で全文あるいは一部を引用・転載しているケースが見受けられます。引用・転載する場合は引用元として「くろねこの短語」に必ずリンクを貼ってください。よろしくお願いします。

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2020年8月21日 (金)

IR疑惑の秋元衆議院議員が保釈中に偽証買収で再逮捕!!&検察の違法な司法取引で河井バカッブルの逆襲!!&伊藤詩織さんが杉田水脈らを提訴!!

 保釈中にも関わらず、贈賄側に証人の際の偽証を依頼したとして、カジノ汚職・秋元君が再逮捕された。本人は事実無根と容疑を否定しているけど、これが事実としたら凄い話なんだね。

 世界中から中世のような司法システムと揶揄される日本の人質司法がいまだに改善されないのは、「証拠隠滅の恐れ」という保釈条件を検察や裁判所が錦の御旗のように振りかざすことにその理由のひとつがある。そこをかいくぐって保釈されるには、弁護士の努力は並大抵のものではなくて、それで保釈されたってのに裁判の証人を偽証で買収しようなんてのは、長期の拘留で容疑者を拘束して取り調べしたい検察にとってはそれみたことかってことになる。

 郷原弁護士が辞任したと思ったら、無罪請負人の弘中弁護士がカジノ汚職・秋元君の弁護人を引き受けたばかりで、さあ、どんな法廷闘争が繰り広げられていくのか、けだし見ものではあります。

公判控える現職衆院議員が買収工作関与か 秋元容疑者逮捕 前代未聞の事態に

 法廷闘争とくれば、河井バカップルの公職選挙法違反もちょいと雲行きが怪しくなってきた。河井バカップルに買収された地元の政治家たちが刑事処分されず、違法な司法取引があったんじゃないかと河井バカップル側が主張し始めてるんだね。

 検察は100人にものぼる地元議員をお咎めなしとしたままで、このままだと河井バカップルの主張も説得力を持ってくるんじゃないのかねえ。検察は、どうする、どうする。

「被買収」側、続々出廷へ 議員らの証言が鍵 河井夫妻買収事件公判

 最後に、伊藤詩織さんが、自民党の杉田汚水脈と大澤昇平元東京大学大学院特任准教授を提訴した。同じように提訴されたはすみとしこが見苦しい言い訳をツイッターで喚き散らしているけど、こちらの2人はどんな屁理屈をこねてくるか、これもまたけだし見ものな今日この頃なのだ。

伊藤詩織さんが杉田水脈衆院議員と大澤昇平さんを提訴 「ツイッターの投稿で名誉を傷つけられた」

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2020年1月12日 (日)

「司法の場で無罪を」発言にゴーン代理人弁護士が強烈なあてこすり。国際社会で無様な言い訳は通じない!!&ひょっとことペテンが「性発言ワースト」でワンツーフィニッシユ!!

 政界のもりまさこ君が法務大臣という立場でありながら「ゴーン被告は司法の場で無罪を証明すべきだ」と言い放ったことについて、ゴーンの代理人弁護士があてこすりしてます。曰く、

「有罪を証明するのは検察であり、無罪を証明するのは被告ではない。ただ、あなたの国の司法制度はこうした原則を無視しているのだから、あなたが間違えたのは理解できる」

 あ~あ、言われちゃったよ、ってなもんです。日本では「無罪を主張の言い間違い」という無様な言い訳がひとり歩きしてるんだが、さすがに世界に向かっての誤魔化しはききません。そもそも、この発言があった記者会見で、瞬時に反応した記者がひとりもいなかったという現実に世界中のジャーナリストが驚いてるんじゃないかろうか。それくらい、悪い意味でインパクトのあるクソ発言だってことを、一般大衆労働者諸君も認識する必要があるとつくづく思う今日この頃なのだ。

「時代遅れな司法制度、廃止するのはあなた」ゴーン被告弁護士が声明 森法相発言に

 ところで、「性差別発言のワースト」ってのが発表されたそうで、それによればひょっとこ麻生と初老の小学生・ペテン総理がワンツーフィニッシュだったってね。ちなみに、日刊ゲンダイのコラム「それでもバカとは戦え}(by適菜収)では<2019年の「バカ」トップ10>を掲載しているので、興味のある方は是非ご一読を。あいつもこいつも、オールスター総出演です。

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・それでもバカとは戦え
首位は日本を代表する虚言癖…2019年の「バカ」トップ10

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2020年1月10日 (金)

「推定無罪」を理解しない法務大臣の無様な言い訳!!&サクラ疑惑はこのままだと内閣府から犠牲者が出る危険!&「行く」「行かない」「行く」・・・遊び気分だからこうなるペテン総理のお子ちゃま外交!!

 ゴーンの海外逃亡劇は、はしなくも日本の司法制度の闇を世界にさらしちまったようだが、なんとまあ法務大臣がさらに恥の上塗りをしてくれちゃいました。異例の未明の記者会見で、ゴーンを批判しまくりつつ「潔白というのなら司法の場で無罪を証明すべきだ」と言い放ったんだから、さあ、大変。「立証責任は検察にある」「推定無罪を否定するのか」と、法務大臣に非難が殺到。あのホリエモンにすら馬鹿にされる始末だ。これはヤバイと思ったか、「無罪を証明」は「無罪を主張」の言いそこ間違いときたもんだ。こんな言い訳を「はい、そうですか」と納得する奴がいるわけもなく、炎上はおさまる気配がない。

森法相「司法の場で無罪証明を」 ゴーン被告会見に反論 異例の未明会見

森まさこ法相、「無罪証明すべき」発言訂正「主張と証明を言い間違えた」

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 法務大臣からしてこうですからね。日本の司法制度がいかに中世的なものであるか、世界中が改めて認識したことでしょう。そもそも、森なんたらという法務大臣は弁護士でもあるんだから、役人の書いた作文をただ読んだだけというわけではないんだね。「推定無罪」の何たるかもわからないとしたら、それだけで法務大臣どころか弁護士も失格だろう。

 ヤメ検の弁護士がテレビにやたら出まくり、検察擁護のコメントを喚き散らしているが、小沢狂想曲の時もそうだったように、こういう輩が日本の司法を歪ませている元凶でもあるのだということを一般大衆労働者諸君もそろそろ気づいた方がいい。へたすると、明日は我が身なんだから。

 ところで、廃棄したとされる「桜を見る会」の招待者名簿に新たな事実が判明。なんと、内閣府が行政文書登録をしていなかったってね。これは公文書管理法違反なのは明らかで、顔も頭も貧相な官房長官・ガースは「内閣府の文書管理規則に沿った対応がされていなかった。内閣府に文書管理の徹底を指示した」って他人事のようなコメントをしている。

 おそらく、それがガースの本音なのだろう。すべてを内閣府の役人のせいにしようという魂胆なんだろうね。責任を押し付けられた内閣府から犠牲者が出ないことを願うばかりだ。

「桜」名簿、行政文書登録せず 13~17年度 専門家違法と指摘

 最後に、ペテン総理が予定通りに中東に外遊だとさ。「事態が沈静化」したからだそうで、おそらくテレビでは「やってる感」を演出するための映像が垂れ流されることでしょう。それにしても、呆れたものだ。やっぱり、「無恥と無知」がこの男の真骨頂ってことなんでしょうね。ああ、恥ずかしい。

安倍首相 予定どおり中東3か国訪問へ

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2019年3月 7日 (木)

ゴーンの変装にかまけて、「人質司法」すらも矮小化するメディアの愚&森友学園疑獄初公判。私人の嫁の証人喚問はあるか!?&NHKネット配信でスマホ利用料に受信料上乗せ!?

 ゴーンの変装にはさすがに「なんでやねん」と突っ込んでしまった。それにしても、メディアの反応はちと冷静さを欠いてたんじゃなのかねえ。「無罪を主張するなら堂々と・・・」なんてシロートでも口にするようなコメントでニュースというよりもはやワイドショー。そんなことより、監視カメラだ、メールやインターネット使用禁止だ、といった保釈条件の異常さをこそ語るべきだろう。

 なかには、「どんなに厳しい条件つけても抜け道はある」なんてことを言い放つ検察関係者もいるってんだから、「人質司法」への批判なんかどこ吹く風なんだよね。そこをねぐってビーンもかくやの変装なんかにかまけているんだから、ちったあ恥を知れってなもんです。

・ゴーン被告、10の保釈条件 戦略奏功か 住居外接触など「抜け道ある」

 ゴーンのおかげで、すっかり隠れちゃったけど、昨日は森友学園疑獄の初公判だったんだよね。籠池元理事長は検察を睨み据えて意見陳述したそうだけど、その意気込みや良しってことか。裁判の中では当然、初老の小学生・ペテン総理と私人の妻の関与も問題になってくるだろうから(ていうか、そうでなくてはこの裁判の意味がない)、ひょっとしたら私人の嫁の証人喚問なんてのもあるかもね。

 籠池夫妻による補助金横領事件に矮小化しようとする動きが既に始まっているそうで、このところネトウヨ・アナウンサーとしてつとに勇名を馳せているテレビ朝日の小松君なんか早速、「官邸の関与」という意見に「大筋は補助金詐欺事件」と茶々入れてましたからね。

【詳報】「国策捜査」主張し一句 籠池節、初公判でも

 ところで、NHKのネット配信が閣議決定されて、いよいよスマホにもNHK受信料支払い義務が課せられそうだ。一昨日のエントリーで書いたように、ペテン総理への阿りが功を奏しての結果なんだろう。

 NHK受信料を払っていないスマホ所有者が対象ってんだが、そんものいちいち調べてたらキリがないわけで、なんと「将来はスマホ利用料と合わせて受信料が引き落とされる」ようになるのではという予測もあるんだとか。

 馬鹿言ってんじゃないよ。そんなことより、スクランブル放送にして、見たくない人は見られないようにすればいいだけの話だ。恣意的に野党議員の国会演説を切り張りするような放送局に公共放送を名乗る資格なんてないんですからね。

NHKネット配信で受信料徴収!?放送法改正案でテレビなくてもネット環境あれば支払い義務発生か

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2019年1月17日 (木)

沖縄県民投票への不参加を煽る不埒な自民党議員・・・それだけペテン政権は投票結果に怯えているってことか!&ヤメ検弁護士が人権なんかクソ食らえで長期拘留擁護!!

 辺野古埋立ての是非を問う沖縄県民投票に不参加表明をする市がある中、市議会に県民投票予算案否決をレクチヤーしていた弁護士資格を持つ議員がいるんだね。沖縄以外のメディアはほとんどこの男についてて報道することはなかったんだが、どうやらここにきてこれではまずいと思ったのかどうかちょいとニュースで取り上げる動きが出てきたようだ。

 昨夜のテレビ朝日『報道ステーション』は「自民党議員が不参加指南か」と切り込んでいた、それでもまだまだ甘い。こうした不埒な議員の動きに何のお咎めもないとしたら、たとえば原発再稼動の住民投票なんてのも容易に阻止することがてきちまう。つまり、参政権の否定でもあるわけで、いち沖縄だけの問題ではないんだね。

【報ステ】沖縄県民投票 自民党議員が不参加指南か

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 不参加をレクチャーしたのは自民党の宮崎政久とかいう陣笠で、小選挙区では連発続き。毎度のように比例復活でどうにかこうにか議員になれたという厄介者だ。投票権の侵害だという声が大きくなってきたからなのだろう、なんと反論会見なんてのを開いたってね。県民投票について「否決することに全力を尽くすべきである」なんて文書までばら撒いておきながら、なんとも恥ずかしい言い訳でお粗末なものです。

「投票権を侵害」と市民が宜野湾市を提訴へ 原告団募集

”不参加指南”宮崎政久衆議院議員が反論会見

宮崎氏解釈を疑問視 法専門家「予算執行は義務」

 不参加表明のレクチャーなんていち陣笠が独断でできるわけがないんであって、その裏ではペテン政権が糸を引いている野は間違いない(あくまでも個人の妄想です)。顔も頭も貧相な官房長官のガースーは「そのような指摘は当たらない」ってお得意の「菅話法」で逃げるんだろうけど、そんな汚い手を使ってでも県民投票を阻止したいってのは、その結果に怯えているからなんだよね。

 だからこそ、諦めちゃいけない。声を出し続けていかないと、いいようにされちまいますからね。

 最後に、ゴーンの長期拘留について、ヤメ検の高井康行って弁護士が、人権なんかクソ食らえみたいな発言をTVでしたってね。こんなんだもの、これまでにも日本の代用監獄制度が世界から批判されるわけです。それにしても、こんな発言をヤメ検とはいえ弁護士が口にするとはいやはやの木曜の朝であった。

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2019年1月16日 (水)

「ただハンコを押しただけ」とでも言わんばかりの釈明で、たった7分で会見場から逃げ去った竹田JOC会長!&ゴーン保釈却下。否認すると長期拘留という見せしめ!!&「原発再稼働どんどんすべき」(経団連会長)。言ってろ!!

 元皇族がウリの竹田JOC会長の記者会見は、日曜日のエントリーで予想した通り、まったく中身のない、それどころか我田引水の自己保身のためだけのパフォーマンスだった。しかも、想定通りに捜査中を理由に質疑応答はなし。会見後は逃げるようにして会見場を去っていきやがりました。

竹田会長、潔白強調 五輪招致 質問応じず7分間

竹田会長、潔白根拠のJOC調査 「欠陥だらけの報告書」

 しかしまあ、こやつの釈明を聞いてると、「ボクちゃンはただハンコ押しただけだもん」って言ってるようもんなんだね。たとえば、こんな具合だ。

「稟議書は、通常の承認手続きを経て、最後に回覧され、私が押印した。私の前には既に数人が押印していた」
「担当者が取引の概要説明を記載した書面の稟議書を起案し、その上司が順次承認した上で、理事長であった私に承認を求めるものだった。私自身はBT社との契約に関し、いかなる意志決定プロセスにも関与していない」

 つまり、自分はお飾りだったから責任ないってことを言いたいわけね。だったら、1500万円の報酬なんか貰わずに、ボランティアでやれ、ってなもんです。

 さらに、「契約に日本法において違法性はないとも結論付けた」とものたまってるんだが、いやいや、日本は関係ないから。フランスが捜査してるわけで、そんなこと言ったらゴーン逮捕だって「フランス法では違法性はない」ってことも成立しちゃうんじゃないのか。

 ようするに、まともに説明しない、質疑応答も拒否ってのは、どう考えたってJOC会長という要職に就く者としての責務を果たしているとは言えないってことだ。

・竹田JOC会長の会見全文

 でもって、ゴーンなんだが、保釈が認められなかたってね。その理由が「証拠隠滅の恐れ」ってんだが、ようするに「否認」してるからってのが一番大きな理由なんだよね。でも、否認するのは被疑者の権利だし、罪を犯していないという自負があればなおさらのことだ。そもそも、事件関係者に圧力かけて証拠隠滅する恐れがあるってんなら、「関係者との接触禁止」を条件にすればいいだけのことだ。

 さらに、保釈後はフランス在住を希望しているから「海外への逃亡」にあたるってんだが、だったら「国外への移動を禁止」すればいい。実際に、ゴーンと一緒に逮捕されたケリーは「海外渡航禁止」と「事件関係者への接触禁止」が保釈の条件になっているんだからね。

 こんなんだから、「人質司法」って世界中から非難されちゃうわけで、こうした視点からも新聞・TVはしっかりとこの事件を検証すべきなんたよね。ああ、それなのに、検察リークを垂れ流すだけで、ゴーン悪人論にやすやすと与しちゃうんだから、こいつらが事あるごとに野党の調査能力を云々する資格なんかありません。

・ゴーン前会長の保釈認めず 証拠隠滅の恐れ、判断か

 最後に、日立会長でもある経団連会長が「原発再稼働どんどんすべき」ってぬかしたってね。再稼動にあたっては「一般公開の討論を真剣にするべき」とも言ってるんだが、だったらすべての原発をストップしてからのことだ。そして、こやつが以前口にしていたように、「国民が反対するものは作れない」という原発を考える上での原点に立ち戻るべきなんだよね。

経団連会長「再稼働どんどんすべきだ」 ただ、一般公開の討論を真剣に

 聞きようにっては「国民が賛成すれば原発増設もできる」ってことで、つまりはそうした国民的コンセンサンスをどうにかしてデッチ上げろってペテン政権に暗に檄を飛ばしているのかも・・・って妄想してみる水曜の朝であった。

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2018年12月22日 (土)

なぜ最初に特別背任で逮捕しなかったのか? これこそ人質司法の典型だろう・・・検察はなりふりかまってられないほど焦ってるってことか!?

 やりやがったな、検察。保釈が囁かれていたゴーンが、特別背任で再々逮捕とは。それを報道するTV各局は、「本丸に着手」だの「拘留却下で前倒し」だのかまびすしい。でもって、金融商品取引法違反と違って特別背任は大罪だからゴーンも窮地に・・・なんてことをヤメ検の弁護士なんかにコメントさせている。

・ゴーン前会長再逮捕 保釈阻止へ「前倒し」 識者ら「強引」な手法批判

・ゴーン氏再々逮捕は、検察による「権力の私物化」ではないのか (郷原信郎)

 でも、おかしな話だよね。昨日のエントリーでも書いたけど、なんでハナっから特別背任で逮捕しなかったんだ。そもそも、日産との司法取引で大量の資料は手に入ってたんだから、やろうと思えばやれたはずなんだよね。それを形式犯とされる金融商品取引法違反で2度も逮捕して拘留し続けた。つまり、身柄をとにかく押えて、後は密室でギューギュー締め上げて自白させちまおあうって乱暴な考えがあったんじゃないのか・・・妄想だけど。

 昨夕のTVニュースでは、そうした人質司法の危うさという視点からの解説は一切なかったんだね。ついに本丸の捜査が本格化なんてことで舞い上がってましたから。そんな中、フジTV『グッディ』で、ご意見番の木村太郎が「長期拘留は精神的拷問」「自白を引き出すため」とハッキリと批判していたのには拍手を送りたい。

 特別背任で逮捕されて、おそらく週明けには10日の拘留がつくだろう(このへんのプロセスは経験者なのでよくわかるのだ)。で、それに10日がついて来月いっぱいは拘置所生活となるのは間違いない。

 でも、もはや多くの資料は検察の手にあるわけで、「証拠隠滅の恐れ」なんてないはずなんだよね。「逃亡の恐れ」というのもゴーンのステイタスからは考えにくい。いくら海外在住とはいえ「住所不定」ははまらないとなると、本来なら最初の10日拘留さえあり得ないってことなんだね。もちろん、裁判所は却下しないだろけど。

 カナダで逮捕されたファーウエィの幹部なんか、保釈されて在宅で取り調べされているように、国際感覚からはゴーンだって在宅起訴だっておかしくはない。日本の長期拘留による人質司法ってのは、国際的に批判の対象なわけで、ゴーン逮捕によりさらに注目が集まることはケガの巧妙(遣い方おかしいか?)ってことか。

 それにしても、特別背任とされる案件も10年も前の話で、実質的な損害が出ているわけでもないんだよね。しかも、特別背任は7年が時効で、ゴーンの場合は海外生活があるから時効は適用されないという検察の言い分も、なんか無理矢理感が横溢している。

 「予定されていた逮捕が前倒しされただけ」なんて声もあるけど、本当にそうか。検察は拘留延長却下されて焦ったんじゃないのか。でなけりゃ、ハナっから特別背任で逮捕してると思うけどねえ。本音を言えば、かなりの無理筋なんじゃないのか・・・てなことを我が家のドラ猫につぷやいてみる土曜の朝である。

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2018年12月21日 (金)

日本がIWC(国際捕鯨委員会)脱退・・・そんなに鯨が食べたいか!!&日産クーデターで検察の拘留延期を却下・・・ゴーンの逆襲はあるか!?

 日本がIWC(国際捕鯨委員会)脱退のニュースに、思わず「国際連盟脱退」が脳裏をよぎっちまった。ははは、いまや「何それ?」って言われちゃうかもね。それはともかく、IWC脱退で「日本の食文化」がどうしたこうしたという声がまたぞろ聞こえてくるんだが、いまの時代に鯨の需要ってそんなにあるのか。給食の鯨ベーコンや竜田揚げなんてのは、ただのノスタルジーじゃないのか。

 確かに、鯨は美味しい。特に、尾の身は絶品。バブルの頃に、築地のマグロ屋が実家である仕事仲間が、新年会に鯨の尾の身を手土産に持ってきたことがある。高級料亭に卸せばン十万と聞いて、みんな目の玉がひっくり返ったものだ。その鯨は、それまで食べた鯨は何だったんだというほど、この世も物とも思えぬ美味さで(表現力乏しくてすんません)、あれ程の鯨には、その後お目にかかったことがない。

 でも、だんからと言って、それが「日本の食文化」かと言えば、そんなことはない。あくまでも、珍味好みのグルメやグルマンのためのもので、庶民とは縁遠いものだ。IWC脱退を「日本の食文化」にかこつけて論じるのは、そんな具合で馬鹿馬鹿しい話なのだ。

日本背水 IWC脱退へ 関係者ら不安と支持「商業捕鯨へ前向きに」

 そんなことより、ゴーンの拘留延長が却下された。これの裁定について、元特捜検事のヤメ検が「却下は聞いたこともない。いつもこちらの要求通りに延長を出してくれた」ってコメントしてる。いやはや、語るに落ちますね。裁判所と検察の馴れ合いを認めたようなもので、いわゆる判検交流の悪しき習慣が国際的にも悪名高い人質司法を助長してるってことなのだ。

 検察は準抗告までして拘留延期を画策したようだけど、だったらハナっから特別背任で逮捕状取ればよかっただけの話なのだ。それを金融商品取引法違反という形式犯でしか逮捕できなかったんだから、捜査そのものがそもそも怪しげなものだったんじゃないのかねえ。日産の被害者ズラした幹部どものクーデーターに乗っかっちゃった検察の大失態ってことに、いずれなったら面白いのだけど。

・ゴーン前会長、きょうにも保釈 東京地裁、異例の決定 勾留延長を却下

 ゴーンは今日にも保釈されるんだろうけど、「裁判官が世論を意識した」結果という話も浮上している。もしそうだとしたら、それはそれで問題だ。確か、疑惑の総合商社・ムネオは437日、郵便不正事件の村木さんは164日、直近では森友疑獄で籠池夫妻が8ケ月も拘留されている。これこそ人質司法の典型例で、ゴーンの保釈が「世論を意識した」ものだとしたら、それは法の下の平等に反することになる。

 おそらく、裁判所としてはちょいと存在感を示してみた、というところなんだろう。検察とは一線を画した独自の判断を裁判所がどんな事件でも発揮できるようにならないと、この国の司法は中世並みというそしりをいつまでも免れることはないだろう。

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