日本がIWC(国際捕鯨委員会)脱退・・・そんなに鯨が食べたいか!!&日産クーデターで検察の拘留延期を却下・・・ゴーンの逆襲はあるか!?
日本がIWC(国際捕鯨委員会)脱退のニュースに、思わず「国際連盟脱退」が脳裏をよぎっちまった。ははは、いまや「何それ?」って言われちゃうかもね。それはともかく、IWC脱退で「日本の食文化」がどうしたこうしたという声がまたぞろ聞こえてくるんだが、いまの時代に鯨の需要ってそんなにあるのか。給食の鯨ベーコンや竜田揚げなんてのは、ただのノスタルジーじゃないのか。
確かに、鯨は美味しい。特に、尾の身は絶品。バブルの頃に、築地のマグロ屋が実家である仕事仲間が、新年会に鯨の尾の身を手土産に持ってきたことがある。高級料亭に卸せばン十万と聞いて、みんな目の玉がひっくり返ったものだ。その鯨は、それまで食べた鯨は何だったんだというほど、この世も物とも思えぬ美味さで(表現力乏しくてすんません)、あれ程の鯨には、その後お目にかかったことがない。
でも、だんからと言って、それが「日本の食文化」かと言えば、そんなことはない。あくまでも、珍味好みのグルメやグルマンのためのもので、庶民とは縁遠いものだ。IWC脱退を「日本の食文化」にかこつけて論じるのは、そんな具合で馬鹿馬鹿しい話なのだ。
・日本背水 IWC脱退へ 関係者ら不安と支持「商業捕鯨へ前向きに」
そんなことより、ゴーンの拘留延長が却下された。これの裁定について、元特捜検事のヤメ検が「却下は聞いたこともない。いつもこちらの要求通りに延長を出してくれた」ってコメントしてる。いやはや、語るに落ちますね。裁判所と検察の馴れ合いを認めたようなもので、いわゆる判検交流の悪しき習慣が国際的にも悪名高い人質司法を助長してるってことなのだ。
検察は準抗告までして拘留延期を画策したようだけど、だったらハナっから特別背任で逮捕状取ればよかっただけの話なのだ。それを金融商品取引法違反という形式犯でしか逮捕できなかったんだから、捜査そのものがそもそも怪しげなものだったんじゃないのかねえ。日産の被害者ズラした幹部どものクーデーターに乗っかっちゃった検察の大失態ってことに、いずれなったら面白いのだけど。
・ゴーン前会長、きょうにも保釈 東京地裁、異例の決定 勾留延長を却下
ゴーンは今日にも保釈されるんだろうけど、「裁判官が世論を意識した」結果という話も浮上している。もしそうだとしたら、それはそれで問題だ。確か、疑惑の総合商社・ムネオは437日、郵便不正事件の村木さんは164日、直近では森友疑獄で籠池夫妻が8ケ月も拘留されている。これこそ人質司法の典型例で、ゴーンの保釈が「世論を意識した」ものだとしたら、それは法の下の平等に反することになる。
おそらく、裁判所としてはちょいと存在感を示してみた、というところなんだろう。検察とは一線を画した独自の判断を裁判所がどんな事件でも発揮できるようにならないと、この国の司法は中世並みというそしりをいつまでも免れることはないだろう。
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